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2018年05月01日

eSRU第13期第5講の案内

 eシルクロード大学(eSRU)第13期第5講案内です。

日時:2018年5月17日(木) 18:00〜19:30
講師:(株)ACTNOW代表取締役 穴田ゆか氏
演題: いつでも誰でも挑戦できる!〜クラウドファンディング実践事例〜
場所:ユビキタス協創広場U-cala
http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:クラウドファンディングとはどんな仕組みでどのようにして利用できるか、実践の事例を参考して解説を行っていただきます。講義前にACTNOW社のHP(http://actnow.jp/)をご覧いただくとより理解が深まります。実践例としてeSRUの世話人の現在進行形のプロジェクト「北海道各地のマンホールの、全球パノラマ写真集『爪句@マンホールのある風景』を出版したい」の紹介も予定されています。
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2018年04月21日

eSRU第13期第4講

 eシルクロード大学(eSRU)第13期第4講は
2018年4月19日(木) 18:00〜19:30、
講師にNPO法人北海道雪崩研究会理事松浦孝之氏をお迎えして
「雪崩のメカニズムを如何に登山者やスキーヤーに伝えるか〜那須雪崩事故から学ぶ〜」
の演題でお話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場 U-calaでした。

 最初に松浦氏の自己紹介がありました。元小学校の教諭で退職時は厚別東小学校長でありながら、登山歴は40年に及び、マッターホルンやモンブラン等の世界的に有名な山々の登頂経験があるそうです。また、雪崩講習会を1994年から開講し、講師も24年間行っており、日本雪氷学会の会員で北海道の雪崩学の第一人者であるとのことです。ニトヌプリ雪崩や尻別岳雪崩事故調査を行ったことがあるそうです。同氏が理事を務めるNPO法人北海道雪崩研究会では、雪崩の発生メカニズムから積雪の安定性を調べて雪崩リスクを判定、さらには雪崩トランシーバ(‘雪崩ビーコン)の実践的の講習会を行っているとのことです。

 先ず平成29年3月27日に発生した那須雪崩事故の事例に基づいた具体的な検証結果についての解説がありました。事故の概要は下記のとおりです。
・「春山の講習会」を7校合同の講習会として開催
・生徒51名、引率教員11名
・死亡8名(教員1名を含む)、重傷2名
・雪崩発生場所は斜面40度で下でも38度程度あり、雪崩が発生しやすいと考えられる場所
・樹林帯を登ったが事故現場の上方には木が生えていない
・雪崩が発生する可能性があるかを調べる弱層検査は生徒が行った
・下見は3/11、事故発生3/27の2週間前であった
・気象台が「雪崩注意報」を発令していた

 那須の雪崩事故の検証委員会の報告の概要は以下のようなものです。
「事故の課題 経験則から安全だと思った」
1 講習会は安全でなくてはならない
  登山のリスクや場所の担保
2 高校生の部活における強制性の課題
  生徒と親が「参加する」決定プロセス
3 指導する講師の課題
  学校の教師はプロガイドではない
4 山岳の雪崩管理と認識
  茶臼山・過去の雪崩の例
※自然発生雪崩か人為的雪崩かは判明しなかった

 問題点(事故原因)と考えられることとしては以下の点が挙げられます。
 ・講習会の場所は冬山状態なのに「春山の講習会」として開催された
 ・事故を想定していない(シャベル、プローブ、ビーコン等の装備なし)
 ・荒天の際の代替案等も、事前に検討されてなかった
 ・最終的には主催した県高校体育連盟が責任を持つが、現場の責任者が曖昧で安全管理について十分に配慮した責任ある行動をとり得なかった可能性がある
 ・一部の生徒が教員の従わず、先に登っていった
さらに、
 ・教員が引率=強制性があると認識する問題
 ・水泳の指導のような感覚で、教師が何でもできると思ってしまった?

 実際に発生した雪崩の2つの動画を見せていただきました。1つの動画は撮影者が雪崩に巻き込まれていくものでした。撮影者は見通しの良いところから雪崩を撮影するので、雪崩に巻き込まれるリスクが高いとのことです。
 
 ただし、栃木県教育委員会は「一律に禁止する措置は取らず、雪崩発生の危険性がないところに限って活動を認める」としたことは評価されるものであるとのことです。

 カナダの雪崩事故の例からの教訓の話がありました。
カナダで2003年7名の高校生が死亡した雪崩事故が発生したが、全員が雪崩トランシーバ、ビーコン、シャベル、ゾンデ棒(プローブ)を携行し、さらに事故発生直後に衛星電話で救助要請を行った。5分後に1名救出し、40分後に10名の救助隊員がヘリで到着して、40名全員を80分後に掘り出した。安全対策として、その後も登山講習中を中止するのではなく、より安全が確保されるところで訓練を行うものとした。(那須の雪崩事故では救助隊は2時間後に到着し、それまでの間は手で掘り出したが顔を掘り出すことがやっとだったとのことです。)

 事故後カナダでは学校における登山講習会の試みが続けられ
・親に「インフォームドコンセント」・「情報提供」を行う
・カナダのマウンテン・ガイド協会を通じて認定された指導者が学校グループを指導する
・安全性に焦点を当てたカナダ雪崩センターを作る

 日本の雪崩対策等の問題点としては
 ・気象台が雪崩注意報を出している程度であり、それも山岳ではなく平地に対するものである
 ・雪崩注意報は頻繁に発令されるため、注意意識が低下している
 ・雪崩事故の発生現場の状況が共有されていない
 ・雪崩のメカニズム等が山岳部等に所属していない登山者やスキーヤーに伝わっていない

 25年前の雪崩学の現状としては
 ・基本的に雪崩事故対策として役に立たない
 ・弱層の強度を測り、積雪の安定性を評価する傾向
 ・事故は主に登山者であり冬山のセオリーが強調され経験主義

 茶臼岳の雪崩事故のお話があり、平成22年3月27日に引率の教員が雪崩に巻き込まれ、50〜60m流された。この事故の時には弱層テストはしていなかったとのことです。現地では過去にも雪崩事故があったとのことです。

 情報共用の実践を行っている紹介がありました。北海道山岳雪崩事故WEBデーターベースの構築を行っており、国土地理院の地図を用いることで三次元的に雪崩事故発生現場を知ることができるとのことです。
http://kenkyu.h-nadare.com/?page_id=407 (北海道山岳雪崩事故WEBデーターベースのURL)

 海外では15分以内に救助することにより生存率が高くなることが知られているが、日本にはそのような情報はないとのことでした。日本海側の雪は湿っていて重いことが多いことから窒息死に至るまで短く、低温で軽い雪では18分程度大丈夫かもしれないとのことでした。このような検証も日本ではされてないとのことです。

 雪崩トランシーバ(雪崩ビーコン)の紹介がありました。雪崩トランシーバはアンテナが1本・2本・3本とそれぞれの世代に対応しており、最新の3本アンテナの製品ではDSPが搭載されているとのことでした。雪崩トランシーバの仕組みはメーカーが公開されておらず、使いこなすためには経験と訓練が重要であるとのことです。3本アンテナうち一番短いアンテナは近傍であることを知るためでもあるそうです。
雪崩トランシーバで探索したのちはプローブによって遭難者を捜索して、そこを掘ることになるが手では無理であり、必ず携行したシャベルを使用する必要があるとのことです。バーアンテナを使用していることから磁力線の特性の知識も重要であるとのことです。1本アンテナの世代には3m偽のマキシマムと3mスパイクが発生して、捜索を難しくしていたとの話がありました。3本アンテナのものは、初心者でも使いやすいとのことです。

 多数回積雪安定性テストというのがあり、雪崩リスクを判断するため、シャベルコンプレッションテスト(CT)というものがあり、破断するまでのシャベルでたたく回数が少ないほど危険であるとのことです。その結果は例えば下記のように表記し、
CTE2SC@34cm
テスト名 回数 破談の特徴 破断した箇所の順となっているそうです。
さらに、松浦氏が自身でデータ収集を続けていきたいと考えており、雪のたまり方で異なることや凸状斜面と緩斜面の違いに注意が必要であるそうです。

 日本の雪氷学自体は国際的な水準にあるそうですが、雪崩に関する研究の事例は多くはないそうです。雪崩リスク3要素は、「暴露」・「脆弱性」・「雪崩ハザード」であり、その意味することを理解することが必要であるそうです。

 聴講者のコメントで、「北海道山岳雪崩事故WEBデーターベース」を高く評価するものがありました。

 出席者は8名でした。

講義中の松浦氏A.jpg
(講義中の松浦氏)

講義のテーマA.jpg
(講義のテーマ)

4・19(その3)熱弁で 雪崩啓蒙 普及なりA.jpg
(講義風景:ここをクリックでパノラマ写真表示
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2018年04月01日

eSRU第13期第4講案内

eシルクロード大学(eSRU)第13期第4講案内です。

日時:2018年4月19日(木)18:00〜19:30
講師:NPO法人北海道雪崩研究会理事 松浦孝之氏
演題:雪崩のメカニズムを如何に登山者やスキーヤーに伝えるか〜那須雪崩事故から学ぶ〜
場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   北海道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:那須の雪崩事故から雪崩教育の課題を探る
〇私たちの雪崩教育のあゆみ
 国際的標準に高まってきた雪崩教育プログラム
 末広がりな講習会システム
〇研究の一旦紹介
 北海道雪崩Webデーターベースの構築
雪崩トランシーバーのテスト
 ある斜面における多数回積雪安定性テストなど
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2018年03月20日

eSRU第13期第3講

eシルクロード大学(eSRU)第13期第3講は
2018年3月15日(木)18:00〜19:40、
講師に(株)共同文化社編集者長江ひろみ氏を
お迎えして「本を出版するという事」のテーマで
お話を伺いました。場所はいつもの
ユビキタス協創広場 U-cala でした。

 お話は長江さんが現在の職場に勤めるようになった経緯の自己紹介から始まりました。福祉関係の仕事をしていて、そこで習得した手話が生かせる職場であったのも転職のきっかけで、現在も共同文化社の親会社のアイワードの朝礼等で、障がい者の社員に手話通訳をしています。

 まず本の流通の仕組みのお話がありました。他の商品とは異なり、本は預かり販売(委託販売)で書店の棚に並べられ、売れた分だけ支払いが行われ、残りは返本となる仕組みです。このため利幅が薄くても商売になり、委託販売であるがゆえに多様な書籍を店頭に並べることができます。ただ、流通段階での取次は、書籍が売れなければ輸送コストだけが負担となり、現在多くの取次がその収益の悪化に苦しんでいます。出版市場は1996年をピークに下がり続けていて、ピーク時は2兆5千億円規模だったものが、2017年は1兆3700億円と推定されています。電子書籍は意外とまだ紙を席捲するほどではないそうです。

 本の商品としてのもう一つの特殊性は基本的に定価販売であるという点です。どの地域で、どの書店で買っても同じという事です。スーパーに置かれた品物のように「特売があるからあの店で買おう」ではない事です。ただ、市場は間違いなく縮小傾向にあります。書店の規模では3000坪という昨年オープンした蔦屋書店仙台泉店があります。札幌で売り場面積が今一番大きいのはコーチャンフォー新川通り店で2950坪、全国2位です。丸善ジュンク堂は1800坪、紀伊国屋書店札幌本店は1200坪となっています。

 本の出版商社は取次ともいわれます。トーハンと日販が最大手、次に大阪屋と続き、その外は規模が非常に小さいです。売り上げの7〜8割を占めていた雑誌が今売れないので取次も書店も経営が苦しく、地方の書店には本が届きにくくなっています。この業界では返本率の高さが最大の問題点といえます。

 ではどんな本が売れるかのお話をします。流行で一気に売って短命に終わる本よりは、年月を経ても価値が変わらない本が売れます。例としては、「頭の体操」は1966年に刊行された第1集が250万部という大ヒットでシリーズ化され、22集まで発売、その後BEST,セレクションなど精選集が刊行されました。シリーズ累計1200万部になります。

 話題になるのが売れ方につながります。本屋大賞、芥川賞、直木賞、異色の新井賞の受賞があれば一気に販売は伸びます。 三省堂のカリスマ書店員、新井見枝香さんは、ご自分の好みで勝手に「新井賞」として書店の棚に並べたら、これが評判になって売上げを伸ばした例もあります。
 
 著者が無名でも売れる本は売れる例としては、共同文化社のロングセラー『慟哭の谷』があります。慟哭の谷は1992年に初版刊行、以来20数年売れ続けています。現在7刷でトータル10000冊を超えます。2015年に文藝春秋の文春文庫版が出たため共同文化社本の勢いは落ちましたが、それまでは宣伝をしなくても年間200冊くらいは売れていました。熊の事件があったり、テレビで熊野事件の特集が組まれるたびに売れています。共同文化社の本で昨年一番売れたのは『ほっかいどう山楽紀行』です。

 自分が出版したいと思ったときに気をつける事を挙げてみます。まず、自分がどういう意図でどういう出版をしたいか明確にする必要があります。そうしなければ自分の希望を編集者に伝えることができません。読者にもわかってもらえない事になります。アドバイスを得る機会も逸します。この本を誰に読んでもらいたいのか。広く一般には、結果的には誰にも読まれない事になります。ベストセラーを狙うのでなければ、対象者は絞った方が確実に売れます。例としては藤女子大学の『多様性を活かす教育を考える七つのヒント』を『居場所のない子どもたちへ』として出版してほぼ完売となりました。
 
 出版社を選ぶ事も大切です。出版社にはそれぞれ得意不得意があります。郷土史に強い、とか印刷の色に定評があるとか色々です。自分の意図したことを本の形にしてくれる出版社か、販売力はあるか、作っただけで終わりになるのか、制作費用は妥当か、等と検討項目は多々あります。何社かに持ち込んで相見積もりを取ってみるのもよいでしょう。 

 著者と編集者の相性も大事な点です。人間なので相性の合う、合わないがあります。相性がマッチすれば相乗効果でコンテンツがよくなります。逆に合わないと満足のいく本作りにつながらない事にもなります。著者と編集者(出版社)が対等な関係が保てることが大事です。お金を出しているから自分は立場が上、とか編集者はプロであるから著者は言う事を聞いて当然、というのでは良い本はできません。編集者が自分の意図を汲んでくれようとしているか、適切なアドバイスがもらえるか、が重要です。文芸的なものは比較的得意だが科学系はダメと思っていても、編集者と最初は合わないと感じていても、本作りにかける情熱が双方にあれば乗り越えられることもあります。

 まとめますと、〇編集者の言いなりにならず、希望をはっきり伝える、〇編集者は出版のプロなのだからと編集者の言いなりにならない、〇自分が何をしたかったのかブレない。例えば、表紙案等でも、どっちでもいい、自分では決められないと人任せにしない。ただし、アドバイスに聞く耳は必要です。

 予算と出来上がりを見極める事にも留意しましょう。予算が潤沢にあれば自由度は高くなります。例えば、予算があれば校正のプロを雇って原稿の不備を補う事もできます。プロカメラマンの写真を表紙に使うとか、カバーに高い用紙を使って見栄えをよくする事もできます。上製本にしたり、ケース入りにする事も考えられます。しかし、予算には限りがあります。どこにお金をかけてどこを節約するか。例えば、内容に大きな違いがなければページ数を減らすのも手です。
    
 売るためにはどんな工夫が必要かの話もしておきたいと思います。作っただけで満足では本がかわいそうです。やはり他の人に読んでもらわなければ意味がありません。書店に並べたからといって売れるわけではありません。タイトルや情報発信が大事です。マスコミの利用も考えられます。最近の例を紹介しますと、 歌集『栴檀の木』は紀伊国屋札幌本店、丸善&ジュンク堂とアマゾンのみで市販で、450冊中、流通は50冊、一つの記事が出たことで10冊を超える直接注文がありました。書店からの追加注文もあり、ほぼ完売しました。

 受賞後に反響が大きかった例としては『占領下の児童出版物とGHQの検閲』があります。必要であれば高くても売れます。ただし、限られた部数をどう必要な人に届けるか?この例では著者が各学会、多方面に書籍を寄贈しました。その後2017年、第38回日本出版学会賞受賞につながりました。出版研究の分野において学術的な貢献を果たした評価を得ています。著者がメリーランド大学客員研究員として同文庫の書誌的整理・目録化の作業に直接従事した経験を活かし、膨大な量の一次資料を分析しています。そうした作業によってもたらされた本書は、文字通りの労作です。占領下におけるGHQの児童出版物に対する検閲の実態を明らかにした。また、本書における分析は、検閲を「する側」だけにとどまらず、「される側」である出版社側の動向についても詳らかにしています。とりわけ、自主規制によって改変された作品に関して、占領が終わった後になっても作品を改変したことが公表されず、作品の復元も行われなかったという事例は、単なる史実の提示にとどまらず、出版倫理上の問題提起としても重要な意味を持つものです。じわじわと現在も売れ続けており、完売の見通しで、今年、更なる受賞の知らせがありました。第53回日本保育学会保育学文献賞受賞で、今年の5月授賞式が予定されています。

 最後に長江さんが長年編集者としてかかわって来た爪句豆本シリーズの変遷についての紹介がありました。

 出席者は5名でした。

講義中の長江さんA.jpg
(講義中の長江さん)

慟哭の谷A.jpg
(共同文化社のロングセラー『慟哭の谷』)

『占領下の児童出版物とGHQの検閲』.JPG
(『占領下の児童出版物とGHQの検閲』の新聞報道)

3・15(その3)交差する 苦労とし甲斐 本作りA.jpg
(講義風景、ここをクリックするとパノラマ写真
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2018年03月06日

eSRU第13期第3講案内

eシルクロード大学(eSRU)第13期第3講案内です。

日時:2018年3月15日(木)18:00〜19:30
講師:(株)共同文化社編集者 長江ひろみ氏
演題:本を出版するという事
場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   北海道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:
〇自費出版と企画出版の違いは何か
 それぞれのメリットとデメリット
 現在は共同出版の形が主流
〇本の流通の仕組み
  本が読者に届くまで
〇現在の出版事情
  返本率の高さが最大の問題点
  忙しすぎる書店員
〇どんな本が売れるのか
  話題になる
   本屋大賞、芥川賞、直木賞、異色の新井賞 
  年月を経ても売れ続ける本
  流行で一気に売って短命に終わる本 
〇売るためにはどんな工夫が必要か
  昨年、共同文化社で一番売れた『ほっかいどう山楽紀行』
〇自分が出版したいと思ったときに気をつける事
  出版社を選ぶ
   自分の意図したことを実現してくれるところかどうか
   販売力はあるか 
   制作費用は妥当か 
  著者と編集者の相性も大事
   マッチすれば相乗効果でコンテンツがよくなる
   合わないと満足のいく本づくりにならない
   熱意があれば乗り越えられる
〇今後売れそうな企画は?
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2018年02月16日

eSRU第13期第2講

 eシルクロード大学(eSRU)第13期第2講は
2018年2月15日(木) 18:00〜19:30、
講師に(株)北海道チャイナワーク取締役矢野友宏氏を
お迎えして「クラウドファンディングで買って残そう特急車両」
の演題でお話を伺いました。場所はいつもの
ユビキタス協創広場U-calaでした。

 矢野氏は昭和47年(1972年)生まれ、インバウンドのコンサルタントを業務とする(株)北海道チャイナワークに勤める傍ら、北海道鉄道観光資源研究会の事務局次長でもあります。

 本年(2018年)1月1日午前0時から3月30日まで、「北海道・鉄道史の誇りである往年の「特急おおぞら」を国鉄色で未来へ。(https://readyfor.jp/projects/kiha183ozora)」というクラウドファンディングを立ち上げ、2月15日までで、737万円が集まっています。

 このプロジェクトで保存を目指している特急車両は、「キハ183系基本番台」という車両で、39年前の1979年に北海道向けに開発された、初めての特急用気動車だそうです。今年3月までに残っている5両がすべて廃車され、保存される予定が1両もないことから、ネットによる募金であるクラウドファンディングによって資金調達し、安平町に保存する呼びかけを始めました。

 1月29日までに、第1目標である610万円を集めることに成功し、2019年4月に開業する道の駅「あびらD51ステーション」にD51に並べて、1両保存することが決まりました。第2目標である1100万円に到達すると、道の駅とは別の場所にある「安平町鉄道資料館」の屋内に、風雨に晒されずに保存することができるとして、追加資金調達に挑戦しています。

 東日本大震災頃に日本でクラウドファンディングがスタートして約7年が経ち、寄付型、購入型、ある分野に特化する型など、さまざまサービスが誕生してきました。震災を契機に日本人の心の中にも、金銭的な見返りだけではなく、「感動」「共感」といった気持ちから、何かを支援したい、サポートしたいという行動をネットによって具体的に繋げる動きが大きな力を生むようになってきました。

 まもなく廃車が迫る貴重な車両を、第1目標である「道の駅」訪問者に親しまれる保存を達成したというニュースは鉄道ファンの熱意を感じました。第2目標である「鉄道資料館」への屋内保存成功を通じて、北海道の鉄道をさらに応援したいと締めくくりがありました。

 質問も色々ありました。紹介されたファンディングが「All or Nothing」方式のもので、最初設定したゴール(目標)まで期間内に寄付金が集まらなければ、寄付金を全額返してこのプロジェクトはご破算になります。現在は最初のゴールに到達したので、第二目標金額に向けて参加者を募っています。第二目標に到達しなかった場合でも、第一目標の1車両を保存して、追加として何をプロジェクトとして加えるかは自由であるそうです。

 ネットと既存のマスコミのメディアの資質を上手く利用して組み合わせると、ファンディングの成功率が上がる紹介もありました。ただ、マスコミに情報を流す時点で注意せねばならぬ事もありそうです。実際に車両をトレーラで運搬する日時情報が漏れると、写真撮影のため人が集まり作業に支障を来すので、このような情報は関係者だけの内輪の情報にしておくそうです。

 リターン(返礼品)の選定などについてもプロジェクトを促進させるようなものが良いようです。寄付者の名前を移設車両内に掲示するようなものには希望が集まるだろう、との紹介があり、鉄ちゃん、鉄子さんならそれもありかと思いました。

 矢野氏はインバウンドに関連した仕事をしていて、海外の鉄道愛好家を呼び込む仕掛けとして今回の車両保存プロジェクトが生かせるのではないかとのお話でした。安平町は新千歳空港から車で20分ほどの距離だそうで、距離的な優位性も生かせそうです。台湾には「安平」という地名と「追分」という漢字名が同じ駅があるそうで、将来的には同じ地名同士を介して姉妹提携的なことに発展する可能性もある話も出ていました。

 参加者は講師を含め5名でした。

講演する矢野氏A.jpg
(講演する矢野氏)

保存パンフレットA.jpg
(プロジェクトのパンフレット)

2・15(その3 )特急が 新道の駅 保存なりA.jpg
講義風景のパノラマ写真:キャプションをクリックするとパノラマ写真)
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2018年01月26日

eSRU第13期第2講案内

eシルクロード大学(eSRU)第13期第2講案内です。

日時:2018年2月15日(木)18:00〜19:30
講師:(株)北海道チャイナワーク取締役 矢野友宏氏
演題:クラウドファンディングで買って残そう特急車両
場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   北海道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:北海道・鉄道史の誇りである往年の「特急おおぞら」を国鉄色で未来へ。
https://readyfor.jp/projects/kiha183ozora
本年3月30日まで、キハ183系初期車を安平町の道の駅「あびらD51ステーション」
などに保存を目指すチャレンジについて、同プロジェクトを推進されている
矢野氏にお話を伺います。
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2018年01月19日

eSRU第13期第1講

 eシルクロード大学(eSRU)第13期第1講は
2018年1月18日(木) 18:00〜19:30、
講師に(株)INDETAIL代表取締役坪井大輔氏をお迎えして
「ブロックチェーン活用の今と未来」の演題でお話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場U-calaでした。

 最初に坪井氏の自己紹介と会社(INDETAIL)の紹介がありました。会社名は「神は細部に宿る」の精神を表しているとの事です。坪井氏は2000年に北海道工業大学(現北海道科学大学)応用電子工学科(三橋ゼミ)を卒業され、IT系企業を経て2012年に小樽商科大学大学院アントレプレナーシップでMBAを取得されました。

 同氏が代表取締を務める(株)INDETAILは2009年1月に設立し、ニアショア総合サービス事業として「ローカルベンチャーのローカルビジネスを構築する」との理念のもと、主に高度なWebサイトの構築、スマートフォンアプリ、さらに最近では仮想通貨ビットコインの基盤技術であるブロックチェーンの活用に先駆的に取り組んだ事業展開をしているとのことです。なお、社員数は152名で外国籍の社員が多いことに特徴があるとのことです。

 現在はスマートファンが全盛ですが、ポストスマートフォンを世界中の企業が模索中であり、これは2019〜2024年頃に出現すると言われているとのことで、各社が競ってそれを実現するデバイスを開発しているとの紹介がありました。また、facebookやYahoo!の目的はデータの蓄積であり、現在データの取り扱いは下記のようになっているとのことです。
・ブロックチェーン: DATAの保管
・IoT: DATAの取得
・Cloud: DATAの蓄積
・AI: DATAの活用

 次の世代のスマートソサイエティとして、中央管理者を必要としないブロックチェーンがキーテクノロジーとなるとのことです。

 講演内容は大きく分けて4つありました。

1) なぜいまブロックチェーンなのか
 ブロックチェーンはP2Pの分散型台帳技術を活用しているため、中央管理者を必要としないにも関わらず極めて堅牢なシステムを実現していることに特徴があり、下記のような利点があるとのことです。
・時間の短縮
・コストの削減
・リスクの低減
・信頼の向上

2) ブロックチェーンの基本
 ブロックチェーンの仕組みの説明があり、ビットコインの場合にはPoW(プルーフ・オブ・ワーク: 仕事の証明)がハッシュ関数や暗号技術をベースにしており、最初にマイニング(採掘=ハッシュ値の計算)に成功したと宣言があったときに、他のマイニングを行うマイナーが遡って7つのブロックを正しいとの合意が形成されると、新しいブロックとして追加されるとのことです。

 ブロックチェーンにはパブリック型とプライベート型があり、ビットコインはパブリック型ブロックチェーンの典型的なものであるそうです。現在企業などがデータ管理のために研究・開発を行っているものはプライベート型です。プライベート型は管理者が参加者を選択可能するものであり、ビットコインのようにブロックチェーンをそのまま適用しているわけではないとのことです。ブロックチェーンの場合には悪意を持った参加者が多数いることを想定しているのに対して、プライベート型の場合には善意の参加者であることを基本としているとのことです。このことにより、下記の利点があることが紹介されました。
・プライベート型は管理者が参加者を選択可能
・ノード運用者への手数料が不要
・マイニングが不要
・取引速度が高速

3) 話題の「ICO」について
 ICO(新規仮想通貨公開)が話題になっているが、日本ではまだ事例はないものの海外では詐欺と考えられるICOの事例が多々あり、国によっては禁止などの措置がとられているとのことです。これは従来からあるIPO(新規公開株)を仮想通貨(厳密には通貨とはいうことはできず、トークンまたはコインと表現する)によって行うもので、3日間で巨額の資金の調達に成功した事例等が紹介されました。また、トラブル事例の紹介もありました。トークンを発行した組織が自前で取引所を持つなどして、詐欺行為やマネーロンダリングに使用される懸念があるそうです。
 また、ICOによる資金調達に成功するためには、大物のアナリストなどがそのコインを大量に購入したという情報などが必要であるそうです。

4) 様々なユースケース
 ブロックチェーンの利点(時間短縮、コスト削減、リスク低減、信頼向上)を活用したユースケースの紹介がありました。ブロックチェーンはIT企業には必須の技術であり、様々な業界で勝つためのユースケースは多様化しているとのことです。例えば下記のような活用が考えられているそうです。
・資産管理
・契約管理
・保険
・本人確認
・自立分散型組織
・スマートグリッド

 日本の大手企業でも今年中にICOする予定があるとの話がありました。さらに、Tポイントカードなどに代わる可能性もあるとのことです。さらに、実際に実現されているあるいは試験的に導入している事例の紹介がありました。自社(INDETAIL)では、「調剤薬局のデッドストック解消サービス」を2017年10月に試験(Phase 1)を完了しおり、今年中に実店舗での運用実験(Phase 2)に入るとのことです。

 坪井さんはIT分野では第三世代に分類されるペンチャー企業の起業者(40才前後)であり、ビットコインの話題がマスコミで多く取り上げられる中、その基盤技術であるブロックチェーンの事業化(一部実用化)に取り組んでおり、今後が期待されます。参加された皆さんには、大変興味深く役に立つ内容であったと思われました。

出席者は8名でした。

坪井氏と語る三橋教授A.jpg
(坪井氏と語る三橋教授)

1・18インデテール 神は細部に 社名なりA.jpg
(講義中の坪井氏:パノラマ写真

講義スライドA.jpg
(講義スライドの一例)

eSRUでの坪井氏の講義風景A.jpg
(講義風景:パノラマ写真
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2018年01月07日

eSRU第13期第1講案内

eシルクロード大学(eSRU)第13期第1講案内です。

日時:2018年1月18日(木)18:00〜19:30
講師:(株)INDETAIL代表取締役 坪井大輔氏
演題:ブロックチェーン活用の今と未来
場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   北海道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:ブロックチェーン技術の概要や最新の活用動向と
同技術の今後の活用の可能性と実現性について解説を行なって
いただきます。INDETAIL社で取り組んでいる同技術の
ビジネスへの応用等についても紹介していただきます。
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2017年12月28日

eSRU第12期第12講

 eシルクロード大学(eSRU)第12期第12講
2017年12月21日(木)18:00〜19:30、
講師に樹楽里織(きらりおり)研究会代表・深井克美研究家・鉄道愛好家
清水瓊子さんをお迎えして「旧鉄子の物好きな旅などなど」の
演題でお話を伺いました。場所はいつもの
ユビキタス協創広場U-calaでした。

1) 消えてしまった路線
 学生時代から『鉄道の旅』に興味を持ち、全国の鉄道路線に乗ったお話。
 鈍行列車や急行列車で青森から下関までを日本海側回りと太平洋側回りとの日数、乗車料金との比較等のよもやま話。 
 五能線の話。
 冬の寒い中、清水さんが震えながら入ったという、かの有名な海中露天風呂のお話。
 等々、大変興味深いものでした。

2)最短トンネル
 初めにトンネルの定義を話され、吾妻線の岩島〜川原湯温泉の間の『樽沢トンネル』が長さ7.2mで、当時の最短トンネルであるとの事です。清水さんは1994年8月に工事中の『樽沢トンネル』の貴重な写真を撮ってます。『樽沢トンネル』は現在は使われておりません。

3)夭折の天才画家 深井克美
 深井克美の作品を収集していた故植木正心さんとの長い親交があり、深井克美について清水さんも北海道新聞等に寄稿してます。深井克美の作品、『オリオン』、『彼岸へ』、未完の『ランナー』について、また彼の自死の謎についての話がありました。特に興味深かったのは、オリオンの右下の絵の具の下に大量の毛髪が塗り込まれていたと云うお話でした。

4) 手仕事家
 自称手仕事家としても活躍されていて、タテ糸に木綿や麻や絹などを使用し、ヨコ糸にシナの樹皮を加工した糸を織り込んだ『樹楽里織』の説明がありました。

5) 今年読んだ本
 今年興味深く読んだ本として、小林恵子著 現代思想社 『聖徳太子の正体』。今年のノーベル文学賞受賞者のカズオ・イシグロ氏の『日の名残り』(1994年刊)についてのお話でした。

6) 盆栽
 最後に、自宅の庭の植物をミニ盆栽にした写真を6点表示し、説明されました。
 
 清水さんの多方面に亘ってのお話はたいへん興味深いもので、今後に機会を設けて深井克美氏の作品について等、もっと深いお話を聞きたいものです。

 出席者は14名でした。
12・21面白き 話溢れて 年の暮れA.jpg
(講演中の清水さん:パノラマ写真

樹楽里織(きらりお)のスライドA.jpg
(スライドを使って樹楽里織(きらりお)の説明)

12・27(その3)報告に パノラマ写真 手間をかけA.jpg
(会場の様子:パノラマ写真
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