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2019年02月10日

eSRU第14期第2講案内

 eシルクロード大学(eSRU)第14期第2講案内です。

日時:2019年2月21日(木)18:00〜19:30
講師:(株)メディア・マジック社長 里見英樹氏  
演題:「バスロケの取組&気になるデバイス「AUMEO AUDIO」の実演」
場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
 バスロケの取組では今冬、JR北海道バス、札幌ばんけいバスにおいてバスロケーションサービスが開始されました。それらの開発の経過と展望を説明していただきます。
 気になるデバイス「AUMEO AUDIO」の実演では、加齢とともに聴力が落ち、実際には同じ音や音楽を聞いても、人それぞれ聞こえ方が違います。それを簡易的な聴力測定を通して、スマホで最適化されたDSP内蔵のアンプで音を最適化した実演を行っていただきます。
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2019年01月28日

eSRU第14期第1講

 eシルクロード大学(eSRU)第14期第1講は
2019年1月17日(木) 18:00〜19:50
講師に(有)マーヴェリック・クリエティブ・ワークスCEOの
久保俊哉氏をお迎えし、「ショートフィルムと映像コミュニケーション」
の演題でお話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場U-calaでした。

 講師の久保氏は、筆者の提言で札幌市肝いりの「eシルクロード大使館」なる組織が立ち上がった時、親善大使のお一人として加わっていただきました。この「eシルクロード大学」はその時から続く勉強会です。やはり親善大使のメンバーだったビー・ユー・ジー社の創業者でカスケード社の服部裕之社長が2018年の9月に亡くなられて、そのお別れ会で久しぶりに久保氏にお会いし、今回講師を依頼した経緯があります。
 久保氏は小樽市生まれで、幼少時代札幌で過ごされ、その後東京に移り、日本大学芸術学部・放送学科に入学されています。在学中に映画評論家の淀川長治氏の元でアルバイトをしたと話されていました。卒業後畑違いの職場に就職し、転勤を機に札幌に戻り札幌の広告代理店や前記故服部氏が関係していたゲーム・CG会社に勤め、現在の(有)マーヴェリック・クリエティブ・ワークスを設立して活躍して来られています。
 久保氏が仕掛け人となり2006年に札幌国際短編映画祭が誕生しました。札幌市も新しいメディア産業の牽引役としてこの映画祭に期待を寄せ、資金や施設で支援して来ました。久保氏は映画祭のポリシーとして、1.ショートフィルムの新しいマーケットの創造、2.ショートフィルムの新しい映像表現の可能性の追求、3.子供たちのための映像教育機関の役目を担う、4.インディーズ魂(独立して自分の意志を示せる人)を尊重する気風を広める、5.映像作家や作曲家の活動できる場を作り出す、6.文化や映像表現の多様性を重視する、7.グローバルなフィルムメーカーのネットワークで世界平和に貢献する、等を紹介されていました。
 国際短編映画祭の2006〜2014年の統計のスライドには141カ国、24,640作品の数字が表示されていたので、これは大した数です。2014年の映画祭の来場者の分析も紹介されていました。海外の短編映画祭に出向いての札幌短編映画祭の取り組みの宣伝等を行った例の紹介などもありました。その活動で国際映画祭のグローバルなネットワークが形成され、札幌市の財産になっているとの事でした。
 札幌市を舞台にして続けられて来ているイベントとして、短編映画祭の他にPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)とサッポロシティジャズの道外観光客の認知度のアンケートを取り、その結果の順位の質問がありました。筆者は、この3つのイベントで一番認知度が高いのはPMFと思っていると、短編映画祭が一番高く、PMFは認知度では3番目だとの話を聞いて意外でした。
 久保氏は市内の大学で講義を持っている事もあり、多分学生に講義する映画製作の解説の披露もありました。旧ソビエト連邦の映画監督セルゲイ・M・エイゼンシュテインが提唱した「モンタージュ理論」を短編映画祭の作品等を例に取って説明されました。ヒッチコック監督の作品の「サイコ」で映画製作のテクニックの解説がありました。短編映画祭の作品「Teeth(歯)」の舞台が湖の真ん中に浮かぶ小舟の中で このシーンは実際は岸辺で撮られている話もありました。この作品は筆者も見ていて記憶に残っています。
短編映画では台詞が一切なくても観客に意味を伝える事ができる作品例のデモもありました。そのような作品も含めて、映像理解の教育を小中学校ぐらいで行う必要があるとの久保氏の提言がありました。
 質疑応答ではショートフィルムとユーチューバーが創り出す作品の違いの話などがありました。ユーチューバーは動画を撮っているのに対して、ショートフィルムでは脚本(物語)が存在する、といった解説がなされました。昨年エベレストで遭難死した栗城史多氏はユーチューバーの先駆けで、栗城氏は国際短編映画祭の事務局があった札幌産業振興財団のICC(Inter Creative Center)に一時期事務所を持っていた事がありました。

 出席者は7名でした。

講義中の久保氏A.jpg
(講義中の久保氏)

講義のスライドA.jpg
(講義のスライド)

1・17(その2)映画祭 短編映画 逸話聞くA.jpg
(講義風景、ここをクリックでパノラマ写真
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2019年01月01日

eSRU第14期第1講案内

eシルクロード大学(eSRU)第14期第1講案内
日時:2019年1月17日(木)18:00〜19:30
講師:(有)マーヴェリック・クリエイティブ・ワークスCEO 久保俊哉氏  
演題:「ショートフィルムと映像コミュニケーション」
場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
 映画の歴史は短編映画(ショートフィルム)から始まり、そして、今、動画でのコミュニケーションがインターネットを駆け巡っています。グローバル時代における、非言語系の映像コミュニケーションの重要性と可能性を、長らく札幌国際短編映画祭にも関わってこられた講師に語っていただきます。
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2018年12月31日

eSRU第13期第12講

 eシルクロード大学(eSRU)第13期第12講は
2018年12月20日(木)18:00〜18:30
講師に(有)サイレントシステム社長中本伸一氏をお招きし、
「携帯電話はなぜ通信できるのか?」のテーマで講義を
行っていただきました。場所はいつものユビキタス協創広場 U-cala
でした。なお講義はいつもより短い時間で終わらせ、講義後
同会場で忘年会を行いました。

 中本氏はいわゆるマイコン時代から42年間以上の長きにわたってコンピュータ技術や無線通信技術に携わって来ており、現在も現役の技術者です。学生時代にゲーム会社を起業し、幾多の経験を重ね、技術士(情報工学部門)の資格を得て、ネットワークセキュリティやクラウド活用の技術コンサルタントを行っています。マンションの一室で一人の工場を稼働させ、組み込み機器や通信機器の設計から生産、製品の販売まで行っています。

 今回は講義時間が短く、ごく分かり易い内容の講義ということで、スマホに採用されている無線通信技術の原理的な部分の解説になりました。1980年代以降、無線機器はマイコンの登場により劇的な変化を遂げて来ています。マイコン出現以前の無線機器はコイルやコンデンサーの大きさや性能が小型化や高機能化への制約になっていました。マイコンによる数値処理、デジタル信号処理が通信機器を質的に変化させ、小型化、高機能化をもたらしました。

 講義では通信の原理を、電波の信号波形の発生から始まる説明があり、オイラーの指数関数の三角関数展開式の紹介がありました。フーリエ変換やハミングの名前も出てきました。波動を表現する指数関数に現れる虚数単位 i が座標軸の回転を表す回転子である事の説明があり、オイラーの指数関数が三次元座標では螺旋として表現でき、同じ周期の螺旋で観測する事により、多数(無数)の螺旋から唯一の螺旋を選び出せることが周波数抽出の原理である事の図的な説明がありました。

 ソフトウェアで電波のデジタル処理する技術を発展させた企業がスマホの電波処理では優位になって、世界的にはQualcomm、Intel、Samsung、Huawei、Appleが市場を席捲していて、残念ながら日本企業はその後塵を拝しているとの事です。その他スマホの無線技術を支えるものとして、エラー訂正、スペクトラム拡散、チップアンテナ、低ノイズ部品等々があるとの紹介がありました。

 結論として無線技術は国家の存亡にも関わる重要基幹技術であり、日本が技術立国として世界の国と伍していくためには数学や無線の基礎教育と基礎研究に力を入れるべきとの事でした。

 なお、中本氏は北大病院で大手術を受け、退院直後の講義でした。経験した手術に関する余談もあり、IT技術の急速な発展に劣らず、医療の世界でも革新的技術が発展しているとの事でした。

 講義の後は各自持ち寄った飲み物、食べ物でささやかな忘年会となり、今年の感想や来年の抱負の披露がありました。出席者は10名でした。

講義中の中本氏1A.jpg
(講義中の中本氏)

講義中の中本氏2A.jpg
(講義中の中本氏)

12・20eSRU忘年会A.jpg
講義後の忘年会・ここをクリックでパノラマ写真

12・20(その3)虚数i 聞いた後には 忘年会A.jpg
講義後の忘年会・ここをクリックでパノラマ写真
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2018年11月21日

eSRU第13期第12講案内

eシルクロード大学(eSRU)第13期第12講案内です。

日時:2018年12月20日(木)18:00〜18:30
講師:(有)サイレントシステム社長 中本伸一氏
演題:「携帯電話はなぜ通信できるのか?」
場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   北海道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:携帯電話はコンパクトなボディの中で常にすさまじい計算を
繰り返しています。今回の講演では携帯電話(スマホ)の内部で
何が行なわれているかを平易に解説していただきます。先人たちが
発明した素晴らしい理論を知る事で、無線通信や信号処理といった
現代には欠かせない根幹的な技術の一端に触れるための解説を講師に
行っていただきます。

追加お知らせ 今年最後の勉強会となりますので、講演を30分にして
その後講演会場で19:30頃まで忘年会を行います。会費は無料です。
ただし、参加者各自で自分の飲み物や摘み(夕食)をご持参ください。
ゴミはお持ち帰りください。参加者にはスピーチをお願いします。
これまでの講師の方々にも声をかけておきますので講師と改めてお話が
出来る機会にもなります。「2019年北海道の絶景空撮全球パノラマカレンダー」を
ご希望の方、事前にお申込みいただければ、当日1000円にてお頒け
いたします。
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2018年11月20日

eSRU第13期第11講

 eシルクロード大学(eSRU)第13期第11講は
2018年11月15日(木)18:00〜19:30
講師に北海道科学大学客員教授青木由直氏に「中国ネット社会管見」
同大学教授三橋龍一氏に「WeChatの実際」と題した講義を行って
いただきました。
 場所はいつものユビキタス協創広場 U-calaでした。

 青木・三橋両教授のお話は先月10月の19日〜25日、中国の西南交通大学の招待で成都市と唐山市を訪れた時に見聞きした、現在の中国のネット社会とそれを成り立たせている主要なツールとしてのWeChatに関するものでした。
 青木教授からは、かつて北大の同教授の研究室で博士号を取得して成都に戻り、「華日通訊」社の総経理(社長)を勤めている莫舸舸氏の案内による同社の紹介がありました。発展する同社の状況から、中国のIT企業の急速な発展を垣間見る事ができるお話でした。今回の招待の労を取っていただいたのは西南交通大学の侯進准教授で、侯先生の研究室の様子の紹介がありました。同研究室にはアフリカからの留学生も在籍しており、中国政府がアフリカ諸国との連携を強めているのが大学にも影響しているのが感じられました。
 中国がネット技術の発展を促進させ、キャッシュレス社会に入りつつある現状を、日常生活のいくつかの例での紹介がありました。大学の自動販売機もQRコードをスマホで読み取り、その場で支払いを行って物を受け取るやり方などは、中国ではごく普通に見られるものです。街のレストランの支払い、タクシーの支払い、通路に置かれたマッサージ器もスマホで支払いが行われます。レンタサイクルにもQRコードが貼りつけられていて、スマホで自転車を借りるようになっています。
唐山市のタクシーでの支払いA.jpg
(唐山市のタクシーでの支払い)

 侯先生の支払いはWeChatを利用したもので、この支払い機能があるためWeChatが広く利用されるようになっています。当然ながらWeChatはメッセージや画像の送受信も行え、帰国後侯先生から届いたWeChatには西南交通大学の唐山研究生院での講演の画像や同学院長銭先生との贈答品のやり取りの画像もありました。これらの画像を表示しながらの説明がありました。
11・15(その2)中国の ネット社会の 管見談A.jpg
(WeChatによるデータ送受信)

 余談として、成都市で撮った写真の撮影場所をGoogle Mapから捜し出す、クイズ・ツーリズムの新しい概念のインターネットを利用した観光旅行のアイディアが、提唱者の青木教授から紹介されました。
成都府河のクイズ・ツーリズムA.jpg
(成都府河のクイズ・ツーリズム)

 三橋先生のお話はWeChatの実際で、中国でWeChatをインストールしてその使い勝手等の具体的な紹介例がありました。WeChatの機能は日本で使用されているLINEとほぼ同じです。違うのはWeChatには決済機能があるのにLINEには無い、WeChatは日本でも使える(決済機能を除いて)のに対して、LINEは中国では使えない、単純比較で人口が13対1で,利用者数で圧倒的にWeChatが有利である、WeChatではプライバシーを犠牲にしてでも広くコミュニケーションが行える事に力を入れているのに対してLINEはプライバシーを重視する、等が挙げられます。
 三橋先生が中国で、WeChatで自動販売機の物が買えたのに、日本で同様な事が出来るといわれていたビックカメラ札幌店ではそれができなかった。日本人同士(三橋・青木)でWeChatの財布にある中国元のやり取りもできず、中国国内を旅行した時でなければ使うことができない。現状では日本国内でのWeChat利用には制限があるけれど、WeChat利用の規則がどんどん変更されていて、その内日本でも決済機能が生かされるようになるかもしれなく、そうなればWeChatが世界のデファクトスタンダードになる可能性を秘めているとの事でした。
 WeChatのライブ実演もありました。成都市の侯先生とeSRUの会場間を結んで、侯先生から文字、音声、動画のデータを送ってもらい、三橋先生のスマホで撮影した会場の動画を成都に送り、ほぼ即時でテータ付きのチャットが行えることをデモしていただきました。
侯先生(成都)と三橋先生(eSRU会場)でのWeChatでのやり取り画面A.jpg
(侯先生(成都)と三橋先生(eSRU会場)でのWeChatでのやり取り画面)

成都に送ったeSRU会場の動画A.jpg
(成都に送ったeSRU会場の動画)

 参加者は講師も入れて12名でした。
11・15(その3)即応で 国境感じず チャットなりA.jpg
会場の様子:ここをクリックでパノラマ写真
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2018年11月04日

eSRU第13期第11期案内

日時:2018年11月15日(木)18:00〜19:30
1.講師:北海道科学大学客員教授 青木由直氏  
  演題:中国ネット社会管見
2.講師:北海道科学大学教授 三橋龍一氏
  演題:WeChatの実際
  場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   北海道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
 二人の講師が10月19日〜25日中国成都市、唐山市、北京を訪問して見聞した中国のネット社会の発展の現状の管見を報告します。中国社会ではスマホによる支払いが一般的になっており、現金を持たない生活が定着しつつあります。宿泊は言うに及ばず交通機関、タクシー、レンタサイクル、レストラン、ショッピング、大道芸人への寄附にさえスマホによる決済が行われています。中国で決済の主力となっているWeChatを実際にインストールし、メッセージの交換(チャット)、中国元のやり取り、自動販売機での購入の実際について紹介します。日本で普及しているLINEとの比較についても解説します。
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2018年11月03日

eSRU第13期第10講

eシルクロード大学(eSRU)第13期第10講は、
2018年10月18日(木) 18:00〜19:30
講師に元宇宙科学研究所所長・東京大学名誉教授秋葉鐐二郎先生をお迎えし、
「システム工学のすすめ」の演題でお話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場U-calaでした。

 最初に秋葉鐐二郎先生の簡単な紹介が世話役の北科大の三橋教授からありました。秋葉先生は「日本の宇宙開発・ロケット開発の父」と称される糸川英夫先生の指導の下で、卒業研究でペンシルロケットの設計にかかわり、宇宙工学の専門家になったそうです。ハレー彗星探査のプロジェクトマネジャーなどを経て、宇宙科学研究所所長を勤められて退官後、1996年に北海道工業大学(現北海道科学大学)の教授に着任されました。2008年に宇宙科学全般の研究に携わる世界各国の学者・研究者等から選ばれた人々によって構成される国際宇宙航行アカデミーが贈る最高の賞であるフォン・カルマン賞を日本人で二人目に受賞されました。また、来道後はNPO法人北海道宇宙科学技術創成センターの立ち上げに尽力されました。
 糸川先生が主とした研究は宇宙工学ではなく実はシステム工学であったとの意外な紹介がありました。システム工学は半世紀以上の歴史がありながら、未だに日本での理解や認識が十分にされていないとのことです。システム工学に関してはArthur D. Hallが1962に出版した「Methodology for Systems Engineering」が初めてのシステム工学の本ではないかとのことです。ご自身、システム工学は糸川先生から学んだと紹介がありました。糸川先生の著書「逆転の発想」はベストセラーになったそうです。以下は紹介された糸川先生の代表的な著書です。
・発想の逆転
・創造性組織工学講座
・人類存在の大法則
・想像力
・人類は21世紀に滅亡する
 まず、システム工学とは何かという説明がありました。「システム工学とは、システムという考え方に基づき、システムの目的を最も効率よく達成するために諸科学、技術を総合的、体系的に適用して、複雑な問題を解析・解決する総合的な工学的方法の体系化」であり、システムの捉え方が最重要であるとのことです。システムの捉え方として大局観をもって以下の項目が特に大事だとのことです。
・創造工学
あらゆる知見が創造の糧
・未来予測
規範的未来予測(地下資源枯渇の未来に向け)
・システムの階層性
階層的位置づけにふさわしい手法
・社会構造と行動科学
自然や社会は複雑系
 案外、寝ぼけているときの方が新しい発想が生まれることがあるかもしれないと考えているそうです。
 研究費の取得に関しては、歴史的にも政府にはお金がないことを理解しなくてはならないそうです。民間資力の活用が昔から行われており、日本の例として下記の紹介がありました。
・奈良の大仏建立
・江戸時代の藩札
・明治維新の太政官札
いずれも民間資力を活用したとのことです。日本政府は第二次世界大戦で民間から洗いざらいの資金を持って行ったそうです。現在は国家予算の1/4が医療福祉予算、1/4は国債のために使用されており、100兆円のうち実質的には1/3程度しか使えないそうです。国民の富の半分は国債であるそうです。書籍として「Revolutionary WEALTH(富の未来)」(Alvin & Heidi Toffler, 2006)が参考になると紹介がありました。
 公的資金に頼らずにも現在においては、ビットコインのような仮想通貨による資金調達の可能性があるとのことです。具体的には下記のようなものです。
・ブロックチェーン技術により、同じ価値観を持つ集団の形成が可能になり、地域通貨の概念を地域(組織)横断的な通貨とすることが可能となった
・個人資産の流れが追跡できる
・造幣の費用が不要である
・小規模集団のクラウドファンディングにも活用でき。
公的資金で足りないときには寄付を募ればよいが、太政官札の場合のように理念の明示が重要であるとのことです。
 北海道における宇宙工学の研究費の調達に関しては、新規の仮想通貨の発行にはやや疑問があり、現存仮想通貨を含めたクラウドファンディングが現実的ではないだろうかとのことです。さらに北海道の地域通貨的な「道札」の発行には現実性がありそうだとのことです。藩札があったことから考えると現実離れした話ではないとのことです。
 地球の人口は既に70億人を大きく超えており、全陸地で考えると北海道程度の人口密度程度になるそうです。日本の少子高齢化は通らなくてはならない道として社会として対処することが未来につながると考えているとのことです。
 教育に関する考えを述べられました。当然のことながら、教育は次世代育成の社会事業であり、教育は文字通り「教」と「育」の両輪からなるが現在の日本においては「教」が重要視されており、本当に「育」を行っているのは保育園ではないかとの皮肉的に述べておられました。また、人間は自然界における一生物種であるから、自然環境を保持することは大前提であるとのことです。
 近代の日本に富をもたらしたのは「生糸」であり、それは東京を中心としていたことはあまり知られていないことのことでした。奇遇にもeシルクロードに通じるものがあるのではないかというお話でした。

 聴講者からの秋葉先生の時代の資金調達に関する質問がありました。
バブルの時代で巨額の資金調達が可能で、今考えたら夢のような時代であったとのことです。しかし実際にはお役所対処で苦労されたそうです。
 CAMUIロケットの将来展望の質問がありました。
従来のロケットを目指す必要はないと考えているそうです。現在はロケットの打上に伴う物体を海に落とさないように宇宙工学者は努力しているそうです。昔は、正確に(場所)落とすのは軍事技術とされていたが、現在はスペースXでも実現しており、日本の民間で行うことも問題ないそうです。
 最後に、富は流通させることが重要であり、それは仮想通貨であっても何でもよいとのことでした。

 出席者は10名でした。

講義中の秋葉先生A.jpg
(講義中の秋葉先生)

eSRU会場風景(2018・10・18)A.jpg
(会場風景)

10・18(その2)米寿過ぎ 立ち続けての 講義なりA.jpg
ここをクリックすると会場のパノラマ写真)
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2018年10月03日

eSRU第13期第10講案内

eシルクロード大学(eSRU)第13期第10講案内です。

日時:2018年10月18日(木) 18:00〜19:30
講師:宇宙科学研究所元所長・名誉教授 秋葉鐐二郎先生
演題: 「システム工学のすすめ」
場所:ユビキタス協創広場U-cala
http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:第2次大戦中の作戦研究が発展し、宇宙開発の時代の幕開けに新しい局面に対処するための知恵を体系化してシステム工学という工学分野ができました。今、この混沌とした時代こそ、そのような俯瞰的な視点で新しい多くの試みが価値を持つようになりました。その具体例のいくつかを秋葉先生に紹介していただきます。
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2018年09月27日

eSRU第13期第9講

eシルクロード大学(eSRU)第13期第9講は
2018年9月20日(木) 18:00〜19:50
講師にエイブルソフト(株)前社長 森 成市氏をお迎えし、
「36年間経営のIT会社をM&A売却、そして著作の初出版へ」
の演題でお話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場U-calaでした。

 今回の講師の森氏は早稲田大学の商学部を出て6年間貿易商社に勤務し、29歳の時に郷里の北海道に帰り、奥様に手伝って貰いながらもたった一人で「将来のソフトウェアハウス」を目指して、父親の経営する電気工事会社で、国道に面した5坪の部屋を借りたパソコンショップとOA機器の代理店としての飛び込みセールスから事業を始めました。
 起業から3年後くらいになんとか仕事を軌道に乗せ、以来33年間、創業から36年間にわたって企業の経営に当たってきました。森氏が起業したエイブルソフト株式会社は、主に東芝、シャープ、カシオやそのグループ販社を通じ、販売管理やPOSのパッケージソフトを開発し、全国に販売してきました。
 1993年に(社)日本青年会議所北海道地区会長や1994年に国土庁(当時)第二国土軸調査会の審議委員を務め、65歳となった2018年には、札幌稲門会会長と早稲田大学の評議員を務めています。
 仕事の面では、血縁の後継者がいなかったこともあり、36年間育てたソフト開発のエイブルソフト(株)を2017年10月に、本州の会社にM&Aで売却しました。このような状況で、これまでを振り返る余裕ができた今、これからの人達により良い日本を作ってもらう事を期待して、敢えて辛口な論調でエッセイを上梓したそうです。
 森氏が、今回の著書『おバカじゃないのニッポン』を上梓しようとしたきっかけは、2017年に日経新聞の「私の履歴書」に連載された潟jトリの似鳥昭雄会長の自叙伝だそうです。読んでいてとにかく面白く、事業家として世界的に大成功されたのは文句なく素晴らしい事です。そのような状況で、今から2年前に北海道の島松ゴルフ場のスタート前の練習場でドライバーに悩む似鳥会長に、ワンポイントアドバイスをして劇的に球筋が改善され、大いに感謝されました。その後もご縁があって、沖縄の某所で偶然お会いした時も、同席されていたテレビ局の社長や大手証券会社の会長に「札幌の友人です」と、ご紹介して頂いたそうです。
 似鳥会長のこの懐の深さと人を引き付ける力。 似鳥会長のハチャメチャな若者時代、ご自身が育った北海道への愛情、バイタリティ溢れる事業展開とスケールの大きさ、知人や友人の周りの人をすべて巻き込んでしまう桁外れの茶目っ気にあてられて、森氏も本を出そうと思ったそうです。
 今回の講義では発売前の著書の内容を例に取りながら、森氏が感じた我が国のちょっとおかしいと感じた事が
01 政治・法律編
02 生活・文化編
03 自動車・交通編
04 スポーツ・マスコミ編
と、分類され、詳しく書かれています。詳しい内容は、書店でご購入されてご覧ください。10月15日(月)より、紀伊國屋書店全国64店+有名書店100店で全国販売される予定です。
 最後に森氏は「現在65歳の私の(たぶん)命のあるこの先の十数年間は、日本は何とかかんとかやっていくでしょう。 しかし、その後の日本が本当に心配でなりません。 特に若い方々にお願 いします。 本書に関して、細かい事はともかく、少しでもそうだなと感じることがありましたら、これらの日常の身近な事から思った事を実行して、世の中や日本を少しでもいい方向へ持って行って欲しいと願うばかりです」と、語っていました。

出席者は7名でした。

講義中の森氏A.jpg
(講義中の森氏)

森成市氏と出版本A.jpg
(森氏と出版本)

9・20(その2)刺激的 私家本書名に 「おバカ」なりA.jpg
(講義風景、ここをクリックするとパノラマ写真
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