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2018年07月31日

eSRU第13期第7講

eシルクロード大学(eSRU)第13期第7講は
2018年7月19日(木) 18:00〜19:30
講師に、HBCラジオ・パーソナリティ 田村美香さんをお迎えし、
「ラジオ・パーソナリティの手作りイベント『ミカ・フェス』の軌跡」
の演題でお話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場U-calaでした。

 ラジオ・パーソナリティとはラジオ番組の司会・進行役ですが、英語の用語には日本語の表現ではカバーできない意味合いがあります。司会・進行役というと、主役になる人が別に居て、番組や会がスムーズに進行する役目に徹します。司会者が主役になっては意味がありません。この点パーソナリティとは司会・進行役が主役を務めている、といったところがあります。

 お話のテーマにある「ミカ・フェス」とは、パーソナリティの田村さんが、マイクの前でのトークのみではリスナーの顔が見えないということで、ラジオ・パーソナリティとリスナーがface to faceで交流するイベントを、田村さんが手作りで企画・実行させたリスナーサービスです。「ミカ・フェス」については公式サイト(http://tamuramika.jp/?page_id=51)で紹介されています。 

 今回の講師の選定はHBCラジオのプロデューサー榊原満氏の推薦によるもので、講演当日は榊原氏がプロジェクターにスライドを出す助手役を務めておられました。仕事の役回りから言えば、フリーとはいってもパーソナリティとプロデューサーの関係ではプロデューサーが上司に当たると思われますが、講義では榊原氏は助手役に徹していました。調子の悪い会場備え付けのパソコンで「美香フェス」の写真を1枚1枚クリックしてプロジェクターで表示する役で悪戦苦闘して居られました。PowerPointのデータとして画像を組み込んでおくともっとスムーズな画像表示ができるのにと思いつつ、画像(映像)無しのラジオの世界の人である一面が現れているのかな、というのが筆者の感想です。

 榊原氏の話では、優れたパーソナリティは優れたプロデューサーでもあるので、役回り上プロデューの立場にあっても、パーソナリティの助手役に徹していても、うまく物事は実行されて行くそうで、謙遜の辞もあるでしょうが、確かにそのような側面はあると田村さんの講義を聞いていても感じました。

 「美香フェス」は毎年実施されていて、今年の年末の企画は6回目を数えるまでになっています。毎年の企画は実施の数か月前から準備に入っていて、どんな出し物にするかを田村さん自ら立案するそうです。過去の上手く行かなかった点などを参考に、新しい企画を実現させます。例えば、北島三郎のメークで会場に現れると出席者に大受けとなります。しかし、最後までそのメークで通さねばならない点が問題で、他の著名人のイメージが固定されたままでイベントが進行して行くと、田村さんの地のキャラクターでのおもてなしには支障をきたすとのお話で、いわれてみるとそうかも知れません。

 田村さんは別海町出身で、別海町観光大使を委嘱されています。観光大使の名刺には野付半島の空撮写真が刷り込まれていました。別海町と耳にすると、広い大地に牛が放牧されているイメージが浮かぶのですが、野付湾を囲む砂嘴が別海町に属している事は北海道人にも余り知られていないのではないかと思います。今年筆者が出版した「北海道の絶景空撮パノラマカレンダー2018年」の5月の写真は、ドローンを上げて野付半島で撮影した空撮パノラマ写真を採用しており、田村さんの名刺の写真にあった別海町の事を思い出しました。

 田村さんとの会話中で、田村さんがHBCラジオでのアナウンサーの仕事で「カーナビラジオ午後一番」を担当されていたとの話題が出てきました。そこで筆者の昔の記憶を呼び起こすと、何度かこの番組の外回りの取材に案内役で出演していたのを思い出しました。現場のリポートを田村さんがスタジオで聴いていたそうです。筆者のブログを探してみると、2008年8月5日に札幌市中央区の新善光寺天然石菩薩像を取材した時の写真と、この番組のスタッフの写真がありました。スタッフの中の女性が田村さんだろうと推測しているのですが、確かめてはいません。この番組の現場でのパーソナリティは大森氏で、10年後の現在の大森氏はやはりラジオ番組に関わっているのかな、とぼんやり思っています。

 講義後はいつものように会場近くのビアケラーで講師(と助手役)を囲んで講義の続きです。同席のN君はガチガチの現役技術者で、メディア関係の世界にどうして興味があるのかと考えると、かつて幹部であったH社は全国区のゲーム会社で、それでコンテンツやメディアに感心が深いのかな、との推測です。講義後の放談会の費用はN君が支払っていて、これには感謝、多謝です。

出席者は10名でした。

eSRUで講義中の田村美香さんA.jpg
(講義中の田村美香さん)

助手役の榊原満プロデューサーA.jpg
(助手役の榊原満プロデューサー)

北島三郎に扮する田村さんA.jpg
(北島三郎に扮する田村さん)

カーナビラジオの宣伝・ブログ2008年8月5日A.jpg
(カーナビラジオの宣伝)

7・19パソコンの 回復待つ間 写真撮りA.jpg
(会場の様子・ここをクリックでパノラマ写真
posted by esre at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | eシルクロード大学

2018年07月02日

eSRU第13期第7講案内

 eシルクロード大学(eSRU)第13期第7講案内です。

日時:2018年7月19日(木) 18:00〜19:30
講師:HBCラジオ・パーソナリティ 田村美香氏
演題: 「ラジオパーソナリティの手作りイベント「ミカ・フェス」の軌跡」
場所:ユビキタス協創広場U-cala
http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:イベント企画の経験・実績のない単なるラジオパーソナリティ田村美香が自前で立ち上げたイベント「ミカ・フェス」の歴史を紹介します。
 そもそもがラジオ・リスナーとの交流の場を持ちたいと、単なる思い付きからスタートしたイベントが、試行錯誤の果てに今や募集と同時にソールドアウトする人気イベントになるまでの汗と涙の物語です。
 ボツ企画の数々から企画者自身が学んだ成功のポイントとは?
<田村美香氏HP> http://tamuramika.jp/?page_id=6
posted by esre at 15:22| Comment(0) | TrackBack(0) | eシルクロード大学

eSRU第13期第6講

eシルクロード大学(eSRU)第13期第6講は
2018年6月21日(木) 18:00〜19:30
講師に特定行政書士 松岡京子さんをお迎えして、
「家族信託とは〜財産を(守る)(活かす)(遺す)新しいかたち」の
演題でお話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場U-calaでした。

 最初に、旧北海道拓殖銀行に勤務され、その後、特定行政書士として活躍されている松岡さんの簡単な自己紹介がありました。

 まず、最近新聞等で目にする「家族信託」の説明がありました。「信託」というと、「投資信託」とか、信託銀行というのがまず思い浮かびますが、「家族信託」の「信託」は全く違うものとのことです。どこが違うかというと、今まで信託というと、主に「商事信託」(「営業信託」)で、信託銀行や信託会社が、信託報酬を得るために業務として行っているもので、信託業法の制約を受けています。

 これに対し、「民事信託」は、財産を管理する人が、信託報酬を得ないで行う信託、つまり非営利にやっているので、信託業法の制限を受けなくなりました。財産を管理する人は、個人でも法人(一般社団、株式会社等)でも誰でもなることができます。つまり、民事信託は、信託銀行や信託会社が行うべきものではなく、一般の人が「財産管理の一手法」として利用できる仕組みで、大変身近なものになったとのことです。

 これは、信託法の大改正により実現されました。信託法という法律は、大正時代にできた法律で、金融商品としての性質を持ち、信託銀行等が取り扱う資産運用としての活用が主流でしたが、85年ぶりの大改正で、金融商品ではなく一般の人も使える財産管理の手法として利用しやすくなったとのことです。平成19年9月30日施行で、まだ10年経っていない新しい制度です。

 それでは、財産管理を誰に任せたらいいのか?という問題が出てきます。読んで字のごとく「信じて託す」相手として、最もふさわしいのは、自分の家族・親族(もっと言いますと、揉めていない家族関係が良好である)家族・親族に財産管理を任せる仕組みが、「家族信託」です。最近注目を集めているのは、この家族信託を、高齢になった場合、またはお子さんに障がいがあり親亡き後の心配がある場合の財産管理として、とても有効ではないかということで色々な場合に活用されていることに着目されたからのようです。確かに高齢になった場合、「終活」という言葉に誰しも関心を寄せているかと思います。現代の超高齢化社会においては、「長寿リスク」と「資産凍結リスク」という2つのリスクのことをちょっと考えておかなければならないとのことです。

 一つ目の「長寿のリスク」は、長寿が大変喜ばしいことと、手放しで喜べないのは、確かに実感としてあります。老後にどれだけお金が必要になるか、まったく予測ができないので、元気なうちに自分で思う存分使いたくても使えない。また、子や孫にあげたくてもあげられないというような悩みを抱えてしまいます。

 2つ目の「資産凍結リスク」で、認知症などで判断力が低下すると、定期預金が解約できない、自分名義の土地・建物を売却することが出来ない。 どのように対策を立てておこうか頭の痛い問題です。
 
 そこで家族信託の出番になり、今回は、『本人及び本人死亡後の配偶者の生活を守る』例として、山田さんという架空のお宅を例にとって説明がありました。

 登場人物は、夫:父郎さん、その妻:梅子さん、長男:子太郎さん、長女の4人家族です。
 設定は、
 夫:父郎さんは自分名義の自宅土地・建物と2千万の預貯金を持っています。
 妻:梅子さんは認知症になり、3年前から、施設に入所しています。
 子供:子太郎さん、長女は、二人とも、別に市に住んでいて、既に自宅も持っています。
 父郎さんは、妻梅子さんが施設に入所してから3年間、一人で頑張って生活してきましたが、身体が衰えてきて自宅での一人暮らしは辛くなり、数か月前に施設に入居し、自宅が空家になっています。

 介護施設に入居すると、一ケ月約20万かかるとのこと。(勿論施設によって、金額は様々でしょうけど)父郎さんと、梅子さんの二人になると、月40万になります。40万の出費はかなり大変で、年金で賄えない部分は、預貯金を取り崩していくことになりますが、なるべく現金は手元に残しておきたい。今後、父郎さんの空家になった自宅を売却して、介護費用に充てたいと長男と長女が考えました。最近の父郎さんの言動を考えると、何となく認知症の初期症状かと思われることもあり、長男、長女の心配が増しています。

 この場合、父郎さんが自宅を売却できるでしょうか?勿論、自分で判断出来る間は、父郎さんが自分の自宅を売却することは十分に可能です。実際の父郎さんの気持ちとしては、今すぐ自宅を手放すのは、ちょっと寂しいですし、面倒な手続きは長男に任せたいと思っています。

 家族信託契約で、この心配に対策をたてます。父郎さんが委託者(財産を持っている人)が長男:子太郎さんを受託者として(財産の管理を行う人)と信託財産を父郎さんの自宅として家族信託の契約を結ぶと心配の解消に繋がります。

 信託財産は、委託者から独立した別の財産という性質を持つ為、通常不動産を売る場合、持ち主の同意がないと売ることはできませんが、委託者が意思を表示することが不可能になってしまった場合でも、財産の管理を任された受託者が売ることができます。長男:子太郎さんが適当な時期に信託財産となった自宅を売却し、そのお金で毎月の父郎さん(と梅子さん)の施設費を払っていくことができるす。父郎さんの健康状態に左右されなくなりますので、父郎さんが認知症になり判断能力がなくなっても、長男子太郎さんの判断により、子太郎さん一人で父郎さんの自宅を売却し、現金化することが出来ます。

 何故、こういうことが可能かというと、父郎さんが持っている父郎さんの自宅の所有権とは、管理権と受益権の2つから成り立っているからです。管理権は、不動産の管理・売却等が出来る権利で、受益権は経済的な利益を得る権利です。今回、受益権は父郎さんが持ち続け、管理権だけを子太郎さんに移すという考え方なので、自宅の売却資金は父郎さん(と梅子さん)の為に使っていくことができるのが、生前贈与とも違うところです。父郎さんは、自分が亡くなった後、財産を誰に渡すのかも、家族信託で決めることができます。 まずは、長男子太郎さんに渡し、その後子太郎さんの子供に渡すことも、決めておくことができます。

 老後の安心のためには、遺言書、後見制度、家族信託が3つの柱になるようです。どの制度を活用していくかは、各家庭により事情が異なるでしょうが、上手に組合せていくことにより、安心な老後を実現することが出来るようです。

 その後、遺言書、後見制度の実際の活用場面の話がありました。質疑応答に移り、金融機関に長年勤務されたSさんからも色々なアドバイスを頂き、皆さん待ったなしの老後の問題を少しは身近に感じたのではないでしょうか?

出席者は13名でした。

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(講義中の松岡さん)

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(講義風景)

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(講義スライド)

6・21(その3)契約で 家族に託す 老後なりA.jpg
(講義風景のパノラマ写真:ここをクリック
posted by esre at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | eシルクロード大学