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2019年11月30日

eSRU第14期第11講

 eシルクロード大学(eSRU)第14期第11講は
2019年11月21日(木)18:00〜19:30、講師に
潟nイデックス・和島会長和島英雄氏をお迎えして 
「電気工事業にeラーニングで『共育』を」の演題で
お話を伺いました。場所はいつものユビキタス協創広場 U-calaでした。
 少子高齢化や新卒採用の売り手市場で技術・技能系の人材確保が難しくなってきています。世代交代が急速に進む中、人材育成の早期化や若年層への技術継承は電力会社の各部門で共通の課題となっています。この現状に対処するため、電気工事業における人材育成や研修制度と「e ラーニング」の組み合わせについて考え、電気工事業の「e ラーニングシステム」の構築に関する試案について語っていただきました。
 最初に和島氏の経歴につき自己紹介がありました。林業土木コンサルタント会社や測量会社勤務の後に電気事業に関する測量設計事務所を開業し、現在の会社になっています。
 本題の講義に入り、まず左官工業における「e ラーニング」の導入例の紹介がありました。具体的には原田左官工業と中屋敷左官工業の例を動画で見せていただきました。これはプロの職人の模範的作業を動画で見て、自分の作業と比較しながら技能を身に着けていく方法です。1年間で塗りの技術を身につけ、4年で職人になれるようなプログラムが用意されていて、成功を収めているとの紹介がありました。動画はユーチューブで公開されていて、見習い工はそれを見ながら自主的訓練(自主練)ができるようになっています。
 電気工事業の人材育成・技術継承に「e ラーニング」を採用せねばならない現状や背景の説明がありました。少子高齢化や新卒の売り手市場により技術・技能系の人材確保が難しくなってきている背景で、世代交代が急速に進む中、人材育成の早期化や若年層への技術継承は電気工事関係企業の共通課題になっています。
 電気工事業務に必要とされるスキルは、保守業務では点検、事故対応、現場作業等があり、工事業務では工事・計画設計、工事管理、検査・試験等があります。これらの技能を身に着けてもらうため、「e ラーニング」を導入を考えているとの事です。導入に当たっては「教育」ではなく「共育」に重点を置く方針であるとの事です。単に仕事のスキルを教える事から、仕事の達成感や自己実現を「e ラーニング」に付与することで、システムがうまく機能するのを狙っているとの事でした。
 「e ラーニング」システムは構築段階で、その案が示されました。共育人材育成へ向けてのシステム活用のステップも流れ図で提示されました。これら一連の講義に対する質問やコメントが聴講者から出され、特に学生からの提案がありました。普通の動画では興味が湧かないので、ゲームやクイズ形式にしてスコアにより全員で評価しては、といった学生の感覚での意見がありました。有名人を使って動画を作成する、ユーチューバーと契約してコンテンツの制作をしては、といったコメントもありました。
 その一方で「e ラーニング」で教えられるままにロボットのようにはなりたくないのでは、ゲーム感覚で身についたスキルは実際的なものにはならないのでは、新入社員に徹底したヒアリングを行ってからシステム構築を進めるべきだ等々の意見も講義後の飲み会で耳にしました。いずれにせよ、システム作りには難題が横たわっているようです。
 聴講者は北海道科学大学の学生6名ほどを加えて14名ほどでした。

和島氏の経歴A.jpg
(和島氏の経歴)

講義中の和島氏A.jpg
(講義中の和島氏)

「e ラーニング」システム構築案A.jpg
(「e ラーニング」システム構築案)

11・21(その4)「共育」を 老青聞き手に 伝えたりA.jpg
(会場風景・ここをクリックでパノラマ写真)
posted by esre at 13:49| Comment(0) | TrackBack(0) | eシルクロード大学

2019年11月09日

eSRU第14期第11講案内

eシルクロード大学(eSRU)第14期第11講案内です。

日時:2019年11月21日(木)18:00〜19:30
講師:潟nイデックス・和島 会長 和島英雄氏 
演題:「電気工事業にeラーニングで『共育』を!!」 
場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:少子高齢化や新卒採用の売り手市場で技術系の人材確保が難しくなってきています。世代交代が急速に進む中、人材育成の早期化や若年層への技術継承は電力会社の各部門で共通の課題となっています。この現状に対処するため、電気工事業における人材育成や研修制度と「e ラーニング」の組み合わせについて考え、電気工事業の「e ラーニングシステム」の構築に関する試案について語っていただく予定です。
posted by esre at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | eシルクロード大学

eシルクロード大学(eSRU)第14期第10講

eシルクロード大学(eSRU)第14期第10講は、
2019年10月24日(木) 18:00〜19:30
講師に潟Aイワード社長奥山氏をお迎えし、
「アイワードのカラー写真復元技術〜フジテレビの『お直しさん』から〜」の演題で
お話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場U-calaでした。

 演題にもある通り、今年(2019年)9月27日に全国放送されたフジテレビ「ニッポンの超絶技巧!直美・千鳥のこまったときのお直しさん」でアイワード社の褪色カラー写真のデジタイズ復元が紹介されました。番組で取り上げられた褪色写真は60年前のスカルノ大統領とデヴィ夫人の写真で、放送された復元技術とそれに取り組む現場や技術開発の実際が奥山社長から語られました。
 カラー写真は光の当たっていないところで長年置いておくと全体が赤っぽく変化します。これは暗褪色と呼ばれるもので、イエロー色素とシアン色素の劣化によるものです。一方、明るいところに長年置いておくと全体が青っぽくなり、マゼンタ色素の劣化による明褪色となります。デヴィ夫人の写真ではこの両方の褪色が重なったもので、その復元は非常に困難だったとの事です。また、写真はガラス板の下にあって、ガラスに張り付いて剥がす事が困難だったため、ガラス越しの復元作業となりました。この場合、ガラスの影響を除く必要があります。
 復元作業は写真データをデジタル化して、ピクセルを相手の作業となります。ガラスの効果を軽減するフィルターを用い、ガラスの影響を除きました。復元作業の過程で現れて来たゴミのようなものも一つひとつ取り除いて行きます。褪色写真の色空間を測定し、カラー写真の色空間に近づけるようにピクセル事に計算により色情報の加減算を施して、復元を行っていきます。この時復元に用いる計算式は元の色情報が褪色により変化した基準が必要で、写真中の物体で色が特定できるものを探して、実際の色が褪色写真でどのように変化しているかを調べたりして行います。
 復元作業は気の遠くなるような作業の連続であると紹介されました。褪色写真の色空間をピクセル毎の色情報操作でより褪色以前の色空間に近づける作業を試行錯誤的に繰り返して行われました。最終的に復元されたデヴィ夫人の写真では、何も写っていないと思われたところにシャンデリアが写っていたり、椅子の色が金色でデヴィ夫人の衣服の透けた様子等が見事に再現されています。復元された若き頃のデヴィ夫人が美しかったのはいうまでもありません。
 アイワードの褪色カラー写真復元は東京大学総合研究博物館より同館収蔵の遺跡のカラー写真の復元の依頼から始まり、途中から北海道大学の研究者との共同研究が行われました。科学的根拠による新しい復元技術が開発され、研究成果は「多項式近似に基づく褪色カラーフィルムのデジタル画像復元」(2016年3月)として北海道大学の研究者とアイワードの関係者の連名の論文として電子情報通信学会の論文誌に発表されています。その成果もあり、美術品の写真の褪色復元の依頼もあり、国立博物館で美術品の資料を参考に復元作業を行ったお話もありました。
 聴講者からこの技術をもっと世の中に広めるシステムを考えては、といった指摘がありました。紹介された技術は現在のところ研究段階にあるとの事です。もっと簡易な復元技術に関しては、価格表も示された同社のサービスとして提供されています。同社で出版を行う際に持ち込まれた写真原稿を復元した例もあるそうです。因みに研究開発的なデヴィ夫人の写真の復元例の費用は20万円に設定したそうです。
 出席者は13名でした。
講義中の奥山氏A.jpg
(講義中の奥山氏)

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(ビジネスEXPO出展案内ハガキ)

10・24(その3)デヴィ夫人 復元されて 綺麗なりA.jpg
(講義風景:ここをクリックでパノラマ写真
posted by esre at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | eシルクロード大学