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2017年03月22日

eSRU第12期第3講

 eシルクロード大学(eSRU)第12期第3講は
2017年3月16(木)18:00〜19:30
講師に札幌啓成高校教諭佐々木四郎先生を
お迎えして、「ビットコインとは」の演題で
お話を伺いました。場所はいつものユビキタス協創広場U-calaでした。

 佐々木先生は高校では国語を教えている傍ら、ビットコインを始めとする仮想通貨に興味を持ち、この方面でのこれまでの経験を基にしてのお話でした。講義は次の項目に添った話で進行しました。
1. ビットコインとは
2. ビットコインが変える未来
3. ビットコインは儲かるのか
4. ビットコインの買い方売り方
5. 北海道でビットコインは将来どんな風に使 われるのか。

 最初にビットコインとは何か?という事で、動画を使っての説明となりました。しかし、新しい概念なので、一度聞くだけでは理解し難いものでした。
 一般的にビットコイン等は「仮想通貨」と呼ばれていますが、「暗号通貨」と云うのがより近い概念の様です。国家が発行し統制し保証すると云う通常の法定通貨の概念に「暗号通貨」は当てはまりません。
 名前の付いた暗号通貨は、現在世界では数百種類も存在しますが、主な暗号通貨は十数種類で、ビットコイン、イーサリアム、リップル等々があります。それらの中で最もメジャーなのがビットコインです。
 通貨と聞くと、お札やコインの形をしていて実体が在るよう考えがちですが、ビットコイン等の仮想通貨は、単なるコンピュータのデータです。
 2008年11月にナカモト・サトシと名乗る謎の人物が発表した理論に基づいて、世界中のコンピィータ技術者が「ブロックチェーン」と云うシステムを構築して来ました。これはネットワークでつながった分散型システムで、インターネットの利用でデータの書き換えが困難なシステムです。
 今までは、インターネットとは「情報」を送受信するシステムでした。ビットコインとは、インターネットで相互に監視し、保証し合っている「価値」を送受信できるシステムとも理解できます。その基礎と成る技術が「ブロックチェーン」というデータ消滅や改ざんに強い暗号化ネットワークシステムです。
 これまでの銀行等の帳簿の管理には、高価で巨大コンピュータを特定の集団よって維持管理をしてきました。そのために莫大な費用がかかります。これに対してビットコインのシステムはP2P(Peer to Peer)技術や公開暗号鍵技術を用いて実現されているので、特定の管理者も必要なく、ネットに接続され世界に分散されているマイナーと呼ばれるメンバーが貢献して運営しています。
 まとめると、@ビットコインは管理者もいないが銀行のようにインターネット上で「価値」のやり取りができる。A公開鍵暗号やブロックチェーンの仕組みで帳簿に改ざんや盗難ができない仕組みとなっている。Bマイナーと云うブロックチェーンの運営に協力した人は手数料からの報酬を貰える、といった事になります。

 ビットコインが変える未来については、ビットコインをネット上の決済手数料の少ない通貨と考えると、各種の支払い等に使うメリットは大です。現状で最も期待されているのが海外への送金です。日本円をビットコインに換えて送金すると、今までに比べてマイナーに支払う少額の手数料のみで「早く・安く」送金できます。
 現在、東京を中心にビットコインが使える実店舗は数千店、今後は数万店に増える見込みの様です。カード決済の数%の手数料に比べて、お店側が負担するビットコイン決済手数料は1%程度なので、お店側には歓迎されます。ネット通販の決済手段としては最も便利で、手数料も少額ですむので普及するでしょう。
 ビットコインのようなパブリックブロックチェーンでなく、小規模のプラーべートブロックチェーンを低予算で構築して、地域限定の「〇〇村コイン」等で地域活性化、町おこし等をする事も考えられます。
 現時点で、金融関係企業や保険業界が金融機関同士の取引にブロックチェーンの技術を使って、経費削減、決済スピード等の合理化を計画し始めたようです。

 「ビットコインは儲かるのか」が今回の勉強会参加者の最も知りたい事ではなかったのではないでしょうか。ビットコインを「株」に置き換えて考えると、確実に儲けられるのは、胴元の証券会社です。ビットコイン取引所等が儲かりそうなのは明白です。しかし一般人がこれからビットコイン取引所を運営するのは難しいでしょう。ビットコインを投機や投資の対象として考えるのなら、現状は魅力があるようです。 
 ビットコインは、ブロックチェーンや公暗号開鍵技術で構築された「ネット上の価値」です。ビットコイン発足当時(2009年頃)には日本円換算で1BTC=10円程度でした。それが現在では1BTC=130000円程度まで価値が値上がりしています。昨年末のビットコイン発行量は約13,000,000BTCともいわれています。日本円に変換すると・・・・13,000,000,000,000円です!
 買いたい人が多ければ値上がりし、売りたい人が多ければ値下がりするのは当然です。その過程で世界の様々な要因でビットコインの価値は乱高下します。昨年末からトランプ氏が大統領になったり、中国の通貨当局が規制を強めたりして、ビットコインの価値が5割も上昇後、寸時で元に戻ったりしました。そういう意味で価格の変動が激しいので、ビットコイン相場の未来が見える特殊能力のある人は儲ける事ができるでしょう。

 今回の勉強会で、「ビットコインのシステムは破綻しないのか?」と質問がありました。
 破綻する要因は数多考えられます。でも、世界中に分散化したP2P技術、ブロックチェーンを使ったシステムは超堅牢で地球規模の災害が起こらない限り理論的に壊れる事はない!と言われています。しかし、システムは壊れなくても、世界中の人がビットコインの価値を認めなくなったら、これは破綻と云う結果になるでしょう。
 このビットコインのシステムのシステムは今後も継続するのか?との疑問もあります。考え方として、ビットコインのシステムが2009年以来8年間も継続しているので、今後も大丈夫と云う考えと、たったの8年では信用できないと云う考えがあるようです。それぞれの考えがあるものです。

 ビットコインの買い方売り方についての解説がありました。一般的にはネット上のビットコイン取引所の会員に登録して、ビットコイン取引所の指定銀行に入金し相場の価格でビットコインを買います。売る時もビットコインはその時の相場の価格で日本円に換算されビットコイン取引所指定の銀行に日本円で入金されます。ウオレットと云う電子お財布アプリをスマホにインストールしてビットコインを所有している人から直接売買する事もできます。

 北海道でビットコインは将来どんな風に使 われるのかの紹介がありました。考えられるのは、NHKの番組のホームページ(http://www.nhk.or.jp/fukayomi/maru/2016/161029.html)で北海道大学の西部教授が述べているように北海道限定仮想通貨「Do(仮称)」の地域通貨としての活用などがあります。

 今後ビットコイン等暗号通貨とどう付き合うか?レポート作成者の立場からまとめてみました。
1.よくわからないモノには付き合わない。
2.ちょっとだけ購入し体験し勉強をしてみる。
3.そこそこ購入し、お小遣いを増やす(減らす)。
4.全財産を使って大儲け(大損)を企てる。
といったところでしょうか。

 お金に関する講義でもあったせいか、今回の参加者は16名といつもの回の2倍でした。

パソコンでデモ中の佐々木氏A.jpg
(講義中の佐々木先生)

12期3講講義風景A.jpg
(講義風景)

3・16(その4)ビットコイン 消化不良の 理解なりA.jpg
(講義風景・パノラマ写真
posted by esre at 05:32| Comment(0) | TrackBack(0) | eシルクロード大学
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