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2016年11月22日

eSRU第11期第11講

 eシルクロード大学(eSRU)第11期第11講は
2016年11月17日(木)18:00〜19:30
講師に(株)ティ・エム社長・一級葬祭ディレクターの田村麻由美氏を
お迎えして、「葬送の現場から」の演題でお話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場 U-calaでした。 
 田村氏のお仕事の肩書には一級葬祭ディレクターの他にグリーフケアアドバイザー(1級)、復元死化粧師の耳慣れないものがあります。さらに氏は札幌市中央消防団曙分団の団員でもあります。葬儀屋として様々な「死」に直面し、突然倒れ命の終わりの日を迎えてしまうにあたって、意識のないまま数日間過ごすより、たとえ数日間であっても自分らしくいられることの重要さを痛感し、救命処置を教える応急処置普及員の資格を取得されたそうです。
 グリーフワーク(ケア)の言葉も初めて耳にするものでした。これは肉親を亡くして悲しみに暮れる遺族に寄り添って葬儀を行うとともに、時にはその後も悲しみに対処したケアを行う仕事です。通り一遍の葬儀の仕事ではない点がこの言葉に込められています。消防団の団員であるのも、悲しい不慮の事故を一件でも防ぎ、たとえ死に直面する状況であってもその方との最期の時間を会話であったりアイコンタクトであったりなどの何かしらの想い出を作っていただきたいという意味も込められているようです。
 親を亡くするのは自分の過去を失うこと、子を亡くするのは自分の未来を失うこと、自分の伴侶を亡くすることは現在を失うこと、恋人や親しい友人を亡くした人は自分の一部を失うこと、という「死」を表現した言葉が印象に残り、確かにその通りだと思いました。グリーフケアはそのような「死」の意味を考慮して行われるものなのでしょう。
 田村氏のお話で、本木雅弘が納棺師を演じる映画「おくりびと」の興行人気も手伝って、納棺師の仕事をする若い人が増えているそうで、それも女性が多いという紹介がありました。復元死化粧師とは事故死とか自死等で遺体を死の直後に遺族と対面させるのが憚られるような状況で、特殊メイクも援用しながら死者の尊厳が保てる状態にもってゆく仕事です。飛び降り自殺の遺体を直ぐに親に見せずに復元死化粧を施した後で面会させられて、よかったと思うというお話もありました。
 田村氏がこの仕事を志す遠因には同氏の肉親(兄)の交通事故死があり、その傷ついた死に顔が今でも脳裏に焼き付いており、故人をもっと生前の姿に近づけたかったという思いがあったと述べられていました。
 民族の鬼観念を造形するプロセスの中で死体現象が大きく作用したのではないかという推論から遺体を青鬼、赤鬼、黒鬼で表現されていて、何の事かと思うと、腐敗していく遺体は青く変色し、赤鬼は遺体内部に溜まるガスで巨人化し顔が変形し、乾燥と融解の状態になると黒ずんできて黒鬼状態になります。そのような死後変わりゆく遺体を可能な限り少しでも生前の状態に近づけて故人の尊厳をお守りし葬送するための手助けが復元死化粧師の仕事になります。
 レーニンの遺体の例でエンバーミングの紹介もありました。日本語では死体防腐処理、遺体衛生保全といわれています。火葬で遺体処理をする日本ではそれほど多くはないそうですが、それでも火葬までの期間遺体をきれいに保存するため利用される技術で、この分野でも専門技術者が居ます。職業とは驚くほど多岐にわたります。
 遺体との会話という事にも言及されていました。「亡くなった方は死に際して何を望まれているのか」「送る側としては何をしてあげられるか」を考えて葬儀を行うというものです。故人を知らない状況で死に際してこれを行うのは直感に頼る他無いとのことです。心を集中させ声無き言葉に耳を傾ける。色々なケースの積み重ねでこの直感を研ぎ澄ますことになるそうです。
 田村氏は3Dプリンターの組み立ての最中です。このお話を耳に挟んで今回の講師を頼んだ経緯があります。復元死化粧に際して顔の部分等を3Dプリンターで造形して、これを用いることはできないかという話です。今のところ3Dプリンター装置を徐々に組み立てていく方法を採用していて、完成には至っていないとのことです。3Dプリンターにこんな利用法があるとは想像ができませんでした。それにしても技術者でもない田村氏が、技術者顔負けの発想とそれを実行に移して行く行動力には驚かされます。
 講義の最後に死化粧の略式の実演がありました。まず田村氏が自分の腕にただれたような傷の状態を特殊メイクで作ります。これを死化粧前の状態に見立て、めくれた部分を除去します。その上にアメリカ製遺体用のクリーム状のものに色を調合し塗ってゆきます。最後にエアースプレーで色むらを修正すると、元の肌のように見えます。見事なものです。この実演は今回が初めてだそうで、めったにみられない実演を目にした参加者が4名とは勿体ないことでした。
 なお、田村氏の会社の名前の「ティ・エム」について尋ねたところお名前のTamura Mayumiの頭文字だそうで、これには一本取られた感じでした。

講義中の田村氏A.jpg
(講義中の田村氏)

特殊メイクによる遺体の部分の形成A.jpg
(特殊メイクによる遺体の部分の形成)

めくれた部分の切除A.jpg
(めくれた部分の切除)

肌色のクリーム状のものの塗布A.jpg
(肌色のクリーム状のものの塗布)

エアスプレーで色むら修正A.jpg
(エアスプレーで色むら修正)

11・17(その3)死化粧師 復元の皮膚 見事なりA.jpg
講義の様子のパノラマ写真:この説明文をクリックして別のブログのページに飛び、そこの画面をクリックするとパノラマ写真で見ることができます
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2016年11月01日

eSRU第11期第11講案内

eシルクロード大学(eSRU)第11期第11講案内です。

日時:2016年11月17日(木)18:00〜19:30
講師:(株)ティ・エム社長・一級葬祭ディレクター 田村麻由美氏
演題:「葬送の現場から」
場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   北海道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   https://www.uchida.co.jp/company/showroom/u-cala.html
内容:1級葬祭ディレクター、1級グリーフケア・アドバイザー、復元死化粧師の
   田村麻由美氏から、一般的に知られていない遺体修復とは、最近の終活や
   葬儀の動向、グリーフ・ケアなどについてお話していただきます。
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2016年10月22日

eSRU第11期第10講

eシルクロード大学(eSRU)第11期第10講は
2016年10月20日(木)18:00〜19:30
講師に(株)ディグダグッドIMC会長・写真家 室崎新一氏を
お迎えして、「サッポロ・ストリートから」の演題でお話を
伺いました。場所はいつものユビキタス協創広場 U-calaでした。
 室崎新一氏は北海道教育大卒業の写真家で、特にアフリカの野生動物に思い入れがあり、アフリカに出向き写真を撮っていると聞きました。写真家としてのお仕事とは直接関係がない(株)ディグダグッドIMC (DIG DA GOOD GROUP INC)の代表取締役会長職にも就いておられ、今回はこの会社に関するお話でした。因みに「DIG DA GOOD」とは「良いものを掘り出す」といった意味であると聞きました。
 ここで「良いもの」とはタレント・アーティストであり、その埋もれた才能です。組織の枠にはまらず、学歴や職歴の無い若い才能あるミュージシャンやタレントの卵が、自分の好きなことだけで生活していくのは至難の業です。その状況で、才能ある若者が生活の場を確保しながら、才能を伸ばして行ける組織(会社)の経営者の立場に室崎氏はあります。
 会社は、それぞれ独立して活動するアーティストが集まって形を作っています。こうする事により、アーティストがそれぞれの会社経営や管理業務を集団の会社に任せて、各自の得意分野に精力を傾注できるメリットがあります。会社には多くのアーティストが所属するため、業務の形態が多様で、それぞれ仕事内容を仕分けして説明がありました。
 まずレーベル・アーティストマネージメントがあります。この業界に疎い者には初めて耳にするアーティストやその集団のHOKT、YOUNG DAIS 、N.C.B.B、などが所属しているとの事です。会社の「DIG DA GOOD IMC」がレーベルです。HOKTは陸別町出身で、ヒップホップ音楽ではメジャーで、N.C.B.B(North Coast Bad Boyz)を結成しています。札幌を拠点にして活動を続けていて、モットーが “B-Boyz Be Ambitious”で、これは面白い。TBS系ドラマ「池袋ウェストゲートパーク」のモデルになっています。
 会社ではイベントの企画・制作・運営を行って来ています。観光地のホテルに客があまり来ない頃、JTBと組んで宿泊型音楽フェスティバルを行っています。その国際版としてヒルトンニセコビレッジでアジアのトップアーティスト達を招待し、「HOKKAIDO」のブランド紹介を行いました。カーデーラーと組んだイベントの成功と失敗談の話もありました。そのせいか、室崎氏は車に関しては一家言の持ち主でした、
 音楽配信の仕事の紹介もありました。今や音楽CDを制作してもほとんど売れないそうです。音楽の流通がCDからネット配信に移行しているためです。そのネット配信も聞き放題のサービスが現れて、音楽アーティストに入る著作権料がほとんど見込めなくなってきています。ただ、ビッグな音楽アーティストや演歌などのCDは年配世代の昔からのファンも居て、売れているそうです。「DIG DA GOOD IMC」ではアーティストオファー、レコーディング、マスタリング、ジャケットデザインなどリリースに至る全作業を行っており、タイトル数は120曲を超えているとの事です。
 同社ではアパレルブランドの展開やアパレルショップの運営も行っています。北海道から発信するストリートブランドの位置づけで、ロック音楽を加味したものや、ヒップホップカルチャーから派生したブランドを育てています。アパレルショップの「CHILL IN DA HOUSE」を運営しています。
 映像部門では「DDG Film」として作品を出しています。日本のヒップホップトップランカー達のビジュアルプロデュースを一手に引き受けているとの事です。
 ヒップホップ番組を中心にしたテレビ番組やラジオ番組の運営や制作も手掛けています。TVHテレビ北海道やFMノースウェーブでの番組で放送されています。
 同社は札幌中心部の大通りでレコーディングスタジオを運営しています。これまで積み上げて来たプロモーションスキルで、映画やCDによる広告代理業務も行っています。
 室崎氏のお話をまとめるにあたり、これまで耳にしたことがない言葉や用語が出て来て、ネットで調べたりして勉強になりました。日本では一般に馴染みの薄いヒップホップ文化は札幌すすきの界隈で生息していて、一度見てみたいものだと思いました。それにしても、ストリートアーティストからメジャーな存在のランク入り(トップランカー)になるのは大変のことだ、という感想です。
 出席者は7名でした。

講義中の室崎氏A.jpg
(講義中の室崎氏)

講義風景2016・10・20A.jpg
(講義風景)

講義資料A.jpg
(講義資料)
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2016年09月17日

eSRU第11期第10講案内

eシルクロード大学(eSRU)第11期第10講案内です。

日時:2016年10月20日(木)18:00〜19:30
講師:(株)ディグダグッドIMC社長・写真家 室崎新一氏
演題:「サッポロ・ストリートから」
場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   北海道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   https://www.uchida.co.jp/company/showroom/u-cala.html
内容:「若者たちの夢と絶望が交差するサッポロ・ストリート
   この街角から生まれたヒップホップビジネスを語る」

   お金も学歴も何もない若者たちが会社を起こし、音楽業界で生き残り, 
   第一線のミュージシャン、映像作家、デザイナー、イベントプロデューサー、
   映画俳優として自立することが出来たのか,その経緯をお話ししていただきます。
   
   〇アジアを巻き込んでの音楽イベント
   〇地方自治体の町おこしイベント
   〇外資系を含む大手企業とのコラボ
   〇NPOの設立
   〇音楽配信事業
   〇テレビ、ラジオ番組の制作
   〇アパレルの展開などなど
   
   20代前半の若者たちに交じって、唯一の大人として、室崎氏がどう係って来たのか
   ということにもお話で触れていただけると思います。
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eSRU第11期第9講

 eシルクロード大学(eSRU)第11期第9講は
2016年9月15日(木)18:00〜19:30
講師に(株)日経BPソリューションズ社長
・日経コンピュータ元編集長 横田英史氏をお迎えして
「技術専門誌、今昔物語」の演題で講義を行って
いただきました。場所はいつものユビキタス協創広場 U-cala
でした。
 横田氏は2016年3月に札幌に設立された「日経BPソリューションズ」の社長で「日経コンサルティング」の取締役も兼務されています。会社名が並びますが、組織図では日本経済新聞社の傘下に「日経BP」社、その下に「日経BPコンサルティング」その下に「日経BPソリューションズ」とつながっています。
 横田氏の経歴は大学の電子工学科を卒業後、川崎重工で電子制御の技術者として仕事をしています。技術者としてはゴミ焼却炉の開発に取り組んで、特許も取得しているとのことでした。Z80や8085のCPUも手配線して使った話も出て来て、懐かしい技術の紹介でした。機械系の会社で電子系の仕事は何でもやらされ、この技術者としての経験が、その後転職した技術系記者の仕事に役立ったそうです。
 川崎重工から「日経マグロウヒル」に転職、「日経エレクトロニクス」記者、「日経コンピュータ」編集長等を経て現在に至っています。
 横田氏が出版業界に入った頃がこの業界の紙メディアの全盛期で、その後インターネットの普及に反比例するように、印刷・出版の落ち込みは続いていて、その傾向を止める手立てが見つからないとのことです。日経BPは多くの専門雑誌を出版していて、最盛期には購入者の選別を行っていて、会社の部長クラス以上を顧客にして売っていたとのことで、クオリティの高い業界誌であった事がわかります。そのような独占的な販売が可能であったのは、紙メディアの時代に顧客情報の囲い込みも要因の一つであったようです。
 ネット時代になり、顧客情報をビックデータで得ることができる流れの中で、これまでの記者による取材とそこで派生する人間関係で得られた顧客情報の量とリアルタイム性がネットにどんどん追い越されていきます。加えて、雑誌の広告収入も急速に落ちています。しかし、過去の雑誌の広告による高収益性に足を引っ張られて、ネットへの移行にブレーキがかかってしまった、という実情があります。
 この状況で電子出版が急速に伸びてきており、出版では電子対紙は10対1ぐらいまでになっているのではないかとの統計があります。電子出版の成功例は2010年に出現した、ネットで雑誌の読み放題の「dマガジン」で、会員数は300万人を突破しています。その成功の秘密は、ドコモの認証・課金システムを利用していて、Auやソフトバンクのユーザーも読み放題が可能で、記事単位でも読むことができる事などがあげられます。電子雑誌元年がやってきたとも言われています。
 電子であれ紙であれ、ユーザーが出版物に求めるものは、早い、詳しい、面白くて役に立つもので、これは専門誌でも変わりません。紙メディアは早く詳しい点では電子メディアに敵いません。メーカー自身が自社のデータを、直接ネットを介して公表する時代では詳しい情報という点でも専門誌は守勢に立たされます。紙メディアの雑誌の生き残る道としては、面白くて役に立つキーワードを追及し、ネットとの補間関係を展開するあたりか、とのお話でした。新しく札幌に立ち上げた会社もその方向で企業展開を考えているとの事でした。
 出席者は8名でした。

講義中の横田氏A.jpg
(講義中の横田氏)

横田氏の講義スライドA.jpg
(講義スライド)

講義風景(2016・9・15)A.jpg
(講義風景)
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2016年08月20日

eSRU第11期第9講案内

eシルクロード大学(eSRU)第11期第9講案内です。

日時:2016年9月15日(木)18:00〜19:30
講師:(株)日経BPソリューションズ社長・日経コンピュータ元編集長 横田英史氏
演題:「技術専門誌、今昔物語」
場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   北海道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   https://www.uchida.co.jp/company/showroom/u-cala.html
内容:
・自己紹介
・出版社が置かれた状況
・専門誌が置かれた状況
・インターネットの衝撃
・イノベーションのジレンマ
・雑誌ができるまで
・紙とWebの違い
・これからの専門誌のあり方
・質疑応答
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eSRU第11期第8講

 eシルクロード大学(eSRU)第11期第8講は
2016年8月18日(木)18:00〜19:30
講師に兜泱{工業社長の福本義隆氏と社員の山本修知氏をお招きし、
「ドローン(マルチコプター)を用いた空撮パノラマ写真の研究」の
演題で講義を行っていただきました。
場所はいつものユビキタス協創広場 U-calaでした。

 今回は福本氏が今年から所属している北海道科学大学研究生として、9月に富山大学で発表する電気情報通信学会全国大会の論文発表練習を兼ねて15分の時間制限でスライドの発表の練習をしてもらい、その後に実際にドローンで空撮パノラマ写真撮影をしている山本氏から詳しい撮影方法等の説明がありました。
 福本氏の講義は、今回のドローンの空撮パノラマ撮影の発端となる、2012年から始まった北海道内のJR465全駅をパノラマ写真で撮影する企画(パノ鉄本舗)と、それに伴うパノラマ写真の撮影方法の説明から始まりました。
 高解像度の写真を資料として残すために、パノラマ撮影専用カメラを使わず、あえて手間の掛かる撮影枚数の多い撮影方法で撮影しているとのことです。
 昨年からは北海道遺産の風景等のパノラマ撮影プロジェクトも立ち上げ、その中で上空から撮影するパノラマ写真の優位性を強く感じ、今年からドローンを使った空撮パノラマ写真撮影を試みたそうです。
 上空からパノラマ写真を撮る方法も高価な専用機器を使わず市販のドローンのみで撮影する方法を工夫し、効果的な空撮パノラマ写真撮影が可能に成り、最近撮った留萌〜増毛間の海岸線とJRの大パノラマ写真、ニセコ連峰の空撮パノラマ写真等の発表もありました。
 ドローン空撮中に、ドローンを鳥と認識し、警戒しながらドローンに近寄って来る多くの野鳥とドローンの衝突事故も懸念されるので、野鳥威嚇装置も開発しました。
 この装置をドローンに取り付けて飛ばし、野鳥が近づくと大音量の猛禽類の鳴き声に似せた音が鳴り響きます。実際に会場で鳴らしたデモもありました。
 ドローンを用いた空撮パノラマ写真を仕事への応用として砕石場の空中からの定点撮影の試みの発表もありました。
 福本氏の発表後は実際にドローンを操縦し、パノラマ撮影を担当している山本氏への質疑応答があり、ドローンを実務で使う上で欠かせない国交省の免許証、ドローン操縦検定証書等を見せてくれました。
 先日、行方不明になったドローンをドローン付属のGPSを使って探し当てる方法を考えた山本氏の話は実際に経験をしているだけあってなかなか貴重な内容でした。
 今回は野鳥威嚇装置を開発した滑川氏、小樽の撮影場所の情報提供の川久保氏、鉄道関連の相談役林氏等も参加され講師も含め出席者は14名でした。
講義中の福本氏A.jpg
(講義中の福本氏)

試作したドローン用野鳥威嚇装置A.jpg
(試作したドローン用野鳥威嚇装置)

ドローンに装着した野鳥威嚇装置A.jpg
(ドローンに装着した野鳥威嚇装置)

講師の福本氏(左)と山本氏(右)A.jpg
(講師の福本氏(左)と山本氏(右))

eSRU第11 期第8講目A.jpg

講義の様子・パノラマ写真
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2016年08月04日

eSRU第11期第8講案内

eシルクロード大学(eSRU)第11期第8講案内です。

日時:2016年8月18日(木)18:00〜19:30
講師:(株)福本工業 福本義隆氏・山本修知氏
演題:「空撮パノラマ写真について」
場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   北海道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   https://www.uchida.co.jp/company/showroom/u-cala.html
内容:@空撮パノラマ写真による北海道遺産のアーカイブ制作:福本義隆氏
   Aドローンを用いた具体的な空撮パノラマ撮影方法:山本修知氏
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2016年07月12日

eSRU第11期第7講案内

eシルクロード大学(eSRU)第11期第7講案内です。

日時:2016年7月21日(木)18:00〜19:30
講師:(株)共同文化社 長江ひろみ氏
演題:「出版するということ」
場所:ユビキタス協創広場 U-cala
   北海道札幌市中央区北1条東4丁目1-1
   サッポロファクトリー1条館1階
   https://www.uchida.co.jp/company/showroom/u-cala.html
内容:
・共同文化社について
・出版物の流通について
・中堅取次の破たん
・出版するために
  原稿作成→編集→出版販売
  編集者の仕事
   著者との関わり
   本づくりの工夫・こだわりなど
・売れる本づくりとは
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2016年06月20日

eSRU第11期第6講

eシルクロード大学(eSRU)第11期第6講は
2016年6月16日(木)18:00〜19:30
講師に北海道科学大学教授三橋龍一氏をお迎えして、
「最新の遭難者探査システムの動向」の演題で講義を行って
いただきました。場所はいつものユビキタス協創広場 U-calaでした。
 遭難者の言葉を耳にすると山岳や海でのものが頭に浮かび、高齢者より若い世代が目立ち、北海道警察の統計でもそうなっています。しかし、山で死亡事故を起こすのは多くは山菜採りの高齢者で、これは統計上は事故死で遭難者には分類されていません。三橋先生の最近の研究テーマは、山菜採りで道がわからなくなった、主に高齢者を探索する方法やシステムについてで、ごく最近の実験成果を提示した研究成果がスライドや動画で示されました。
 最近の携帯電話はGPSモジュールの内臓が義務付けられていて、遭難者からの110番、119番、海難の場合の118番通報から位置情報を特定できるので、山菜採りに携帯電話等の端末を携行して行くのが事故防止に役立ちます。しかし、何等かの事情で携帯電話やビーコンに類した携帯装置が使えない状況で、事故者を見つける方法が望まれます。
 最近実用的になって来たドローンを飛ばして山菜採りの事故者を見つけるのが三橋先生の研究テーマです。事故者は最初の入山地点から数キロ程度の笹薮等のところに居るものと過去のデータが示しています。上空数百mのドローンから半径数キロ〜数十キロmを動画で観察できます。この程度の上空のドローンの飛行音は事故者の耳に達する可能性が大きい事を三橋先生はフィールド実験で確かめていて、事故者はドローンの飛んでいる方向を認識できます。
 次に、携帯電話以外で山菜採りの人が常識的に携帯するものとしては、1)衣服、2)採った山菜を入れる袋、3)軍手、4)タオル、5)帽子、6)その他刃物等です。これらのものを振ることで、ドローンにより地上で動くものがある事を、条件がよければ容易に確かめられます。その現地実験結果のデータを動画で示していただきました。
 背丈を越す笹薮の中では見に付けた物を振ることが出来ないのではないかの懸念に対しては、足で笹薮を踏みつけて、上空に開いた空間でドローンで認識できるように物を振ることが出来ることも、実際に実験で確かめています。
 さらに事故者が居ると確認できれば、デジタルアマチュア無線機をドローンに積んで、事故者の居るところに落下させるとか、ドローンそのものを落下させます。もし、事故者が無線機を手にすれば呼びかけを行うことができ、事故者を安心させることが可能です。事故者が無線機で会話する可能性もあります。無線機もドローンも事故対応ということであれば壊れても元は取れるというものです。
 ただ、ドローンの弱点は1)雨に弱い、2)風に弱い、事が挙げられます。そこで三橋先生はこれらの弱点に対応するため、雨が降っても、風があっても(風がある方が好都合な場合もある)凧を利用する研究も始めています。ヘリウムを閉じ込めた風船を凧の役目をさせるもので、ハイブリッドカイトと呼んでいます。ハイブリッドカイトにカメラを搭載してドローンをカイトに置き換えるアイディアの研究は始まったばかりだそうです。ヘリウムを購入する研究費が不足で、スポンサーが居ないかとのお話でした。道警の遭難者救援担当部署からの助言を研究に役立てたい希望も⁷述べられていました。
 三橋先生は超小型人工衛星の製作や、宇宙に放出された超衛星との通信を行う等の実績があり、糸川英夫先生の直弟子である宇宙工学の権威の秋葉鐐二先生に相談を持ち込める事もあって、eSRUの当日北科大まで秋葉先生に出向いてもらい、ハイブリッドカイトの問題点解決方法につき討論されたそうです。その際、秋葉先生が実質的に開発に関わったペンシルロケットの模型が三橋先生の手元にあったので、これに秋葉先生のサインを入れてもらったそうで、将来はなんでも鑑定団に出品できるようなお宝になりそうです。
 参加者は5名でした。

講義中の三橋先生A.jpg
(講義中の三橋先生)

講義風景A.jpg
(講義風景)

秋葉先生サイン入りのペンシルロケットの模型と「はやぶさ」の設計計画書A.jpg
(秋葉先生サイン入りのペンシルロケットの模型と「はやぶさ」の設計計画書)



講義時のパノラマ写真A.jpg

(講義時のパノラマ写真)
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