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2018年10月03日

eSRU第13期第10講案内

eシルクロード大学(eSRU)第13期第10講案内です。

日時:2018年10月18日(木) 18:00〜19:30
講師:宇宙科学研究所元所長・名誉教授 秋葉鐐二郎先生
演題: 「システム工学のすすめ」
場所:ユビキタス協創広場U-cala
http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:第2次大戦中の作戦研究が発展し、宇宙開発の時代の幕開けに新しい局面に対処するための知恵を体系化してシステム工学という工学分野ができました。今、この混沌とした時代こそ、そのような俯瞰的な視点で新しい多くの試みが価値を持つようになりました。その具体例のいくつかを秋葉先生に紹介していただきます。
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2018年09月27日

eSRU第13期第9講

eシルクロード大学(eSRU)第13期第9講は
2018年9月20日(木) 18:00〜19:50
講師にエイブルソフト(株)前社長 森 成市氏をお迎えし、
「36年間経営のIT会社をM&A売却、そして著作の初出版へ」
の演題でお話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場U-calaでした。

 今回の講師の森氏は早稲田大学の商学部を出て6年間貿易商社に勤務し、29歳の時に郷里の北海道に帰り、奥様に手伝って貰いながらもたった一人で「将来のソフトウェアハウス」を目指して、父親の経営する電気工事会社で、国道に面した5坪の部屋を借りたパソコンショップとOA機器の代理店としての飛び込みセールスから事業を始めました。
 起業から3年後くらいになんとか仕事を軌道に乗せ、以来33年間、創業から36年間にわたって企業の経営に当たってきました。森氏が起業したエイブルソフト株式会社は、主に東芝、シャープ、カシオやそのグループ販社を通じ、販売管理やPOSのパッケージソフトを開発し、全国に販売してきました。
 1993年に(社)日本青年会議所北海道地区会長や1994年に国土庁(当時)第二国土軸調査会の審議委員を務め、65歳となった2018年には、札幌稲門会会長と早稲田大学の評議員を務めています。
 仕事の面では、血縁の後継者がいなかったこともあり、36年間育てたソフト開発のエイブルソフト(株)を2017年10月に、本州の会社にM&Aで売却しました。このような状況で、これまでを振り返る余裕ができた今、これからの人達により良い日本を作ってもらう事を期待して、敢えて辛口な論調でエッセイを上梓したそうです。
 森氏が、今回の著書『おバカじゃないのニッポン』を上梓しようとしたきっかけは、2017年に日経新聞の「私の履歴書」に連載された潟jトリの似鳥昭雄会長の自叙伝だそうです。読んでいてとにかく面白く、事業家として世界的に大成功されたのは文句なく素晴らしい事です。そのような状況で、今から2年前に北海道の島松ゴルフ場のスタート前の練習場でドライバーに悩む似鳥会長に、ワンポイントアドバイスをして劇的に球筋が改善され、大いに感謝されました。その後もご縁があって、沖縄の某所で偶然お会いした時も、同席されていたテレビ局の社長や大手証券会社の会長に「札幌の友人です」と、ご紹介して頂いたそうです。
 似鳥会長のこの懐の深さと人を引き付ける力。 似鳥会長のハチャメチャな若者時代、ご自身が育った北海道への愛情、バイタリティ溢れる事業展開とスケールの大きさ、知人や友人の周りの人をすべて巻き込んでしまう桁外れの茶目っ気にあてられて、森氏も本を出そうと思ったそうです。
 今回の講義では発売前の著書の内容を例に取りながら、森氏が感じた我が国のちょっとおかしいと感じた事が
01 政治・法律編
02 生活・文化編
03 自動車・交通編
04 スポーツ・マスコミ編
と、分類され、詳しく書かれています。詳しい内容は、書店でご購入されてご覧ください。10月15日(月)より、紀伊國屋書店全国64店+有名書店100店で全国販売される予定です。
 最後に森氏は「現在65歳の私の(たぶん)命のあるこの先の十数年間は、日本は何とかかんとかやっていくでしょう。 しかし、その後の日本が本当に心配でなりません。 特に若い方々にお願 いします。 本書に関して、細かい事はともかく、少しでもそうだなと感じることがありましたら、これらの日常の身近な事から思った事を実行して、世の中や日本を少しでもいい方向へ持って行って欲しいと願うばかりです」と、語っていました。

出席者は7名でした。

講義中の森氏A.jpg
(講義中の森氏)

森成市氏と出版本A.jpg
(森氏と出版本)

9・20(その2)刺激的 私家本書名に 「おバカ」なりA.jpg
(講義風景、ここをクリックするとパノラマ写真
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2018年09月03日

eSRU第13期第9講案内

eシルクロード大学(eSRU)第13期第9講案内です。

日時:2018年9月20日(木) 18:00〜19:30
講師:エイブルソフト(株)前社長 森 成市氏
演題: 「36年間経営のIT会社をM&A売却、そして著作の初出版へ」
場所:ユビキタス協創広場U-cala
http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:
 ビジネスパッケージソフトの老舗「エイブルソフト」を昨年M&A売却、
その訳と手法と結果を当事者が札幌で初めて語ってくれます。
さらには、10月15日文芸社から全国販売の森氏の初著作
「おバカじゃないの、ニッポン」の事前紹介。出版社からはヒットの期待も
寄せられています。
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2018年08月24日

eSRU第13期第8講

eシルクロード大学(eSRU)第13期第8講は
2018年8月23日(木) 18:00〜19:50
講師に札幌新陽高校校長荒井優(ゆたか)氏をお迎えし、
「本気で挑戦する人の母校 札幌新陽高校の教育改革〜
出会いと原体験による教育リノベーション〜」
の演題でお話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場U-calaでした。

 荒井氏が校長を勤める札幌新陽高校は札幌慈恵学園が経営する高等学校です。同学園は荒井氏の祖父に当たる荒井龍雄氏が札幌慈恵女子高等学校を創立した事に始まり、同女子高が札幌新陽高校に学校組織を変えています。現在の同学園理事長は衆議院議員の荒井聰氏で優校長は聰氏の息子の関係にあります。理事長の要請で2016年に校長職に就いた時は全国最年少校長でした。

 荒井氏は大学卒業後企業に勤め、ソフトバンク(株)の孫正義社長の下で社長室勤務を経験しており、教育界と縁が無かった事もあり、校長就任後高校経営に徹して、演題にある教育リノベーションを推進できたのだと思われます。孫社長の薫陶を得て社会や組織のしっかりしていないところを企業人の目線で探り、目的の実行につなげている感じです。

 そもそも現在の高等学校は教育全体の中での位置付がはっきりしていないとの解説には驚きです。義務教育の小学校はprimary school、中学校は secondary schoolで義務教育が終わった後の高校はhigh schoolと英訳されて海外のこのカテゴリーの教育組織に対応するものかと思っていると、日本の高校の英訳はupper secondary schoolでかなりあいまいな存在であるそうです。

 旧制高校では、大学に進学した場合に、講義の理解や専門分野に進むための準備の教育を行うというはっきりしたものがあったのに対して、現在の高校は、何故多くの総合教科を学習しなければならないのかが、はっきりしていない。教育する方も大学受験に必要だからと惰性的に教えているが、教育の目的があいまいなので理解できず座っている生徒をそのままにしていて、生徒のマネジメントができていない。この点、部活動は目標があり、生徒のマネジメントが出来るので、部活動の先生の意見が高校の組織に反映され易くなる。しかし、部活動はあくまでも課外活動であって高校教育の根幹ではない。高校は全国に約5千校あり、3年生は約100万人、そのうち60%が大学進学、40%が就職等に振り分けられている現状で、高校のあいまいな立場は問題を孕んでいる。そこに高校リノベーションの鍵がある、というのが荒井校長の持論です。

 偏差値上位の高校を除けば、高校生の1/3は小学4年生の学力だそうです。これは社会の現状が学力に反映しています。札幌新陽高校の場合、1/3が母子家庭で、小学4年になって宿題を出されると、宿題をやらせて面倒を見る親が居ない。こうなると家庭での学習の放棄につながり、そのまま高校に進学する。このような高校生を抱えた場合、学力をつけるのは動機付けが大切で、何をどのように学ばせるかよりも、何のために勉強するかの指針を示す方が学力向上に効果がある。そのため札幌新陽高校では探求コースの授業の採用を始めたそうです。

 従来の一般的授業では受験科目毎に分かれた各教科を相互関連のないまま教えるのに対して、探求コースではあるテーマを決め、そのテーマに必要とされる科目を関連づけて学習していく。宇宙開発であればロケットの軌道計算に数学やコンピュータ解析、宇宙空間での物体の動きを理解する物理、宇宙開発の利用法を社会科の観点から考察する、海外の文献を読むための英語、レポートをまとめるための国語、等々と現在学んでいる教科が目的に沿った知識獲得であることを理解させて授業を進める、というものです。

 ビジネスの世界で仕事をしてきて荒井校長は、高校経営の観点から誰が顧客で顧客に対してどんなサービスを提供できるのかを常に考えているようです。高校の場合、顧客は第一義的には生徒です。しかし、前述のような母子家庭を考えると、母親が顧客とみなせるそうです。働きに出てあまり子どもと接することが無い状況で、高校生の我が子から高校生活での成果を聞くことになれば、親の方がその高校に我が子を通わせる事に積極的になり、子どもからの報告が高校からのサービスと思えてくる、という考え方です。

 新陽高校では卒業後に奨学金等が充実している大学を探し、生徒の受験の手助けを積極的に行っているとの事です。そのために全国の大学の情報を得るための専任の職員が全国を飛び回ります。経費は年間300万円で、なるべく多くの大学を訪問するためアポイント無しの飛び込みで大学から話を聞き出すそうです。アポイントを取っていては回れるところが少なくなるので、それを回避するためと聞くとなるほどと思いました。新陽高校の卒業生が、進学した大学で選ばれてスピーチをした例などが紹介されました。北海道の高校生は本州やさらに海外の大学に行きたがらないというのは本当ではなく、大学の情報がきちんと生徒に伝わるとどんどん北海道から出て行くとのお話でした。

 大学の話も出て来て、これからは学歴社会から最新学習社会への流れになるだろうとの解説です。大学の授業料は多くは企業が支払うようになるのではないか、と予想も語られました。少子化では大学生の求人にコストがかかり、短期間の就職活動では良い人材が得られる保証もない。それなら、大学の授業料は企業が持ち、そのような学生から採用者を選ぶ方がコストは抑えられる。現在でもこのような奨学金制度はあるでしょうが、それがもっと一般的なものになっていくだろうとの見通しです。

 大学の問題点についての話もありました。「古習の惑溺」の言葉も紹介され、従来のやり方を繰り返しているだけでは人材は育たない。この言葉を打ち破らねば大学で人材を育てる事に行き詰まる。企業も「古習の惑溺」の大学生を採用していては将来の発展が望めない。荒井校長は高校教育を突破口にして日本の教育制度の変革を目論んでいるように見えました。

 出席者は6名でした。

講義中の荒井氏A.jpg
(講義中の荒井氏)

探求コースの解説A.jpg
(探求コースの解説)

教育における価値の転換A.jpg
(教育における価値の転換)

8・23(その2)高校を 経営で変え 新校長A.jpg
(講義風景、ここをクリックするとパノラマ写真
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2018年08月07日

eSRU第13期第8講案内

eシルクロード大学(eSRU)第13期第8講案内です。

日時:2018年8月23日(木) 18:00〜19:30
講師:札幌新陽高校校長 荒井 優氏
演題: 「本気で挑戦する人の母校 札幌新陽高校の教育改革
〜出会いと原体験による教育リノベーション〜」
場所:ユビキタス協創広場U-cala
http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:
荒井氏が新陽高校の校長に着任して
・1年で新入生が倍増
・2年で大学進学率が倍増
を達成し、いま、「日本で最も勢いのある高校」と評価される
札幌新陽高校が提唱するこれからの教育についてお話を伺います。
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2018年07月31日

eSRU第13期第7講

eシルクロード大学(eSRU)第13期第7講は
2018年7月19日(木) 18:00〜19:30
講師に、HBCラジオ・パーソナリティ 田村美香さんをお迎えし、
「ラジオ・パーソナリティの手作りイベント『ミカ・フェス』の軌跡」
の演題でお話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場U-calaでした。

 ラジオ・パーソナリティとはラジオ番組の司会・進行役ですが、英語の用語には日本語の表現ではカバーできない意味合いがあります。司会・進行役というと、主役になる人が別に居て、番組や会がスムーズに進行する役目に徹します。司会者が主役になっては意味がありません。この点パーソナリティとは司会・進行役が主役を務めている、といったところがあります。

 お話のテーマにある「ミカ・フェス」とは、パーソナリティの田村さんが、マイクの前でのトークのみではリスナーの顔が見えないということで、ラジオ・パーソナリティとリスナーがface to faceで交流するイベントを、田村さんが手作りで企画・実行させたリスナーサービスです。「ミカ・フェス」については公式サイト(http://tamuramika.jp/?page_id=51)で紹介されています。 

 今回の講師の選定はHBCラジオのプロデューサー榊原満氏の推薦によるもので、講演当日は榊原氏がプロジェクターにスライドを出す助手役を務めておられました。仕事の役回りから言えば、フリーとはいってもパーソナリティとプロデューサーの関係ではプロデューサーが上司に当たると思われますが、講義では榊原氏は助手役に徹していました。調子の悪い会場備え付けのパソコンで「美香フェス」の写真を1枚1枚クリックしてプロジェクターで表示する役で悪戦苦闘して居られました。PowerPointのデータとして画像を組み込んでおくともっとスムーズな画像表示ができるのにと思いつつ、画像(映像)無しのラジオの世界の人である一面が現れているのかな、というのが筆者の感想です。

 榊原氏の話では、優れたパーソナリティは優れたプロデューサーでもあるので、役回り上プロデューの立場にあっても、パーソナリティの助手役に徹していても、うまく物事は実行されて行くそうで、謙遜の辞もあるでしょうが、確かにそのような側面はあると田村さんの講義を聞いていても感じました。

 「美香フェス」は毎年実施されていて、今年の年末の企画は6回目を数えるまでになっています。毎年の企画は実施の数か月前から準備に入っていて、どんな出し物にするかを田村さん自ら立案するそうです。過去の上手く行かなかった点などを参考に、新しい企画を実現させます。例えば、北島三郎のメークで会場に現れると出席者に大受けとなります。しかし、最後までそのメークで通さねばならない点が問題で、他の著名人のイメージが固定されたままでイベントが進行して行くと、田村さんの地のキャラクターでのおもてなしには支障をきたすとのお話で、いわれてみるとそうかも知れません。

 田村さんは別海町出身で、別海町観光大使を委嘱されています。観光大使の名刺には野付半島の空撮写真が刷り込まれていました。別海町と耳にすると、広い大地に牛が放牧されているイメージが浮かぶのですが、野付湾を囲む砂嘴が別海町に属している事は北海道人にも余り知られていないのではないかと思います。今年筆者が出版した「北海道の絶景空撮パノラマカレンダー2018年」の5月の写真は、ドローンを上げて野付半島で撮影した空撮パノラマ写真を採用しており、田村さんの名刺の写真にあった別海町の事を思い出しました。

 田村さんとの会話中で、田村さんがHBCラジオでのアナウンサーの仕事で「カーナビラジオ午後一番」を担当されていたとの話題が出てきました。そこで筆者の昔の記憶を呼び起こすと、何度かこの番組の外回りの取材に案内役で出演していたのを思い出しました。現場のリポートを田村さんがスタジオで聴いていたそうです。筆者のブログを探してみると、2008年8月5日に札幌市中央区の新善光寺天然石菩薩像を取材した時の写真と、この番組のスタッフの写真がありました。スタッフの中の女性が田村さんだろうと推測しているのですが、確かめてはいません。この番組の現場でのパーソナリティは大森氏で、10年後の現在の大森氏はやはりラジオ番組に関わっているのかな、とぼんやり思っています。

 講義後はいつものように会場近くのビアケラーで講師(と助手役)を囲んで講義の続きです。同席のN君はガチガチの現役技術者で、メディア関係の世界にどうして興味があるのかと考えると、かつて幹部であったH社は全国区のゲーム会社で、それでコンテンツやメディアに感心が深いのかな、との推測です。講義後の放談会の費用はN君が支払っていて、これには感謝、多謝です。

出席者は10名でした。

eSRUで講義中の田村美香さんA.jpg
(講義中の田村美香さん)

助手役の榊原満プロデューサーA.jpg
(助手役の榊原満プロデューサー)

北島三郎に扮する田村さんA.jpg
(北島三郎に扮する田村さん)

カーナビラジオの宣伝・ブログ2008年8月5日A.jpg
(カーナビラジオの宣伝)

7・19パソコンの 回復待つ間 写真撮りA.jpg
(会場の様子・ここをクリックでパノラマ写真
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2018年07月02日

eSRU第13期第7講案内

 eシルクロード大学(eSRU)第13期第7講案内です。

日時:2018年7月19日(木) 18:00〜19:30
講師:HBCラジオ・パーソナリティ 田村美香氏
演題: 「ラジオパーソナリティの手作りイベント「ミカ・フェス」の軌跡」
場所:ユビキタス協創広場U-cala
http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:イベント企画の経験・実績のない単なるラジオパーソナリティ田村美香が自前で立ち上げたイベント「ミカ・フェス」の歴史を紹介します。
 そもそもがラジオ・リスナーとの交流の場を持ちたいと、単なる思い付きからスタートしたイベントが、試行錯誤の果てに今や募集と同時にソールドアウトする人気イベントになるまでの汗と涙の物語です。
 ボツ企画の数々から企画者自身が学んだ成功のポイントとは?
<田村美香氏HP> http://tamuramika.jp/?page_id=6
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eSRU第13期第6講

eシルクロード大学(eSRU)第13期第6講は
2018年6月21日(木) 18:00〜19:30
講師に特定行政書士 松岡京子さんをお迎えして、
「家族信託とは〜財産を(守る)(活かす)(遺す)新しいかたち」の
演題でお話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場U-calaでした。

 最初に、旧北海道拓殖銀行に勤務され、その後、特定行政書士として活躍されている松岡さんの簡単な自己紹介がありました。

 まず、最近新聞等で目にする「家族信託」の説明がありました。「信託」というと、「投資信託」とか、信託銀行というのがまず思い浮かびますが、「家族信託」の「信託」は全く違うものとのことです。どこが違うかというと、今まで信託というと、主に「商事信託」(「営業信託」)で、信託銀行や信託会社が、信託報酬を得るために業務として行っているもので、信託業法の制約を受けています。

 これに対し、「民事信託」は、財産を管理する人が、信託報酬を得ないで行う信託、つまり非営利にやっているので、信託業法の制限を受けなくなりました。財産を管理する人は、個人でも法人(一般社団、株式会社等)でも誰でもなることができます。つまり、民事信託は、信託銀行や信託会社が行うべきものではなく、一般の人が「財産管理の一手法」として利用できる仕組みで、大変身近なものになったとのことです。

 これは、信託法の大改正により実現されました。信託法という法律は、大正時代にできた法律で、金融商品としての性質を持ち、信託銀行等が取り扱う資産運用としての活用が主流でしたが、85年ぶりの大改正で、金融商品ではなく一般の人も使える財産管理の手法として利用しやすくなったとのことです。平成19年9月30日施行で、まだ10年経っていない新しい制度です。

 それでは、財産管理を誰に任せたらいいのか?という問題が出てきます。読んで字のごとく「信じて託す」相手として、最もふさわしいのは、自分の家族・親族(もっと言いますと、揉めていない家族関係が良好である)家族・親族に財産管理を任せる仕組みが、「家族信託」です。最近注目を集めているのは、この家族信託を、高齢になった場合、またはお子さんに障がいがあり親亡き後の心配がある場合の財産管理として、とても有効ではないかということで色々な場合に活用されていることに着目されたからのようです。確かに高齢になった場合、「終活」という言葉に誰しも関心を寄せているかと思います。現代の超高齢化社会においては、「長寿リスク」と「資産凍結リスク」という2つのリスクのことをちょっと考えておかなければならないとのことです。

 一つ目の「長寿のリスク」は、長寿が大変喜ばしいことと、手放しで喜べないのは、確かに実感としてあります。老後にどれだけお金が必要になるか、まったく予測ができないので、元気なうちに自分で思う存分使いたくても使えない。また、子や孫にあげたくてもあげられないというような悩みを抱えてしまいます。

 2つ目の「資産凍結リスク」で、認知症などで判断力が低下すると、定期預金が解約できない、自分名義の土地・建物を売却することが出来ない。 どのように対策を立てておこうか頭の痛い問題です。
 
 そこで家族信託の出番になり、今回は、『本人及び本人死亡後の配偶者の生活を守る』例として、山田さんという架空のお宅を例にとって説明がありました。

 登場人物は、夫:父郎さん、その妻:梅子さん、長男:子太郎さん、長女の4人家族です。
 設定は、
 夫:父郎さんは自分名義の自宅土地・建物と2千万の預貯金を持っています。
 妻:梅子さんは認知症になり、3年前から、施設に入所しています。
 子供:子太郎さん、長女は、二人とも、別に市に住んでいて、既に自宅も持っています。
 父郎さんは、妻梅子さんが施設に入所してから3年間、一人で頑張って生活してきましたが、身体が衰えてきて自宅での一人暮らしは辛くなり、数か月前に施設に入居し、自宅が空家になっています。

 介護施設に入居すると、一ケ月約20万かかるとのこと。(勿論施設によって、金額は様々でしょうけど)父郎さんと、梅子さんの二人になると、月40万になります。40万の出費はかなり大変で、年金で賄えない部分は、預貯金を取り崩していくことになりますが、なるべく現金は手元に残しておきたい。今後、父郎さんの空家になった自宅を売却して、介護費用に充てたいと長男と長女が考えました。最近の父郎さんの言動を考えると、何となく認知症の初期症状かと思われることもあり、長男、長女の心配が増しています。

 この場合、父郎さんが自宅を売却できるでしょうか?勿論、自分で判断出来る間は、父郎さんが自分の自宅を売却することは十分に可能です。実際の父郎さんの気持ちとしては、今すぐ自宅を手放すのは、ちょっと寂しいですし、面倒な手続きは長男に任せたいと思っています。

 家族信託契約で、この心配に対策をたてます。父郎さんが委託者(財産を持っている人)が長男:子太郎さんを受託者として(財産の管理を行う人)と信託財産を父郎さんの自宅として家族信託の契約を結ぶと心配の解消に繋がります。

 信託財産は、委託者から独立した別の財産という性質を持つ為、通常不動産を売る場合、持ち主の同意がないと売ることはできませんが、委託者が意思を表示することが不可能になってしまった場合でも、財産の管理を任された受託者が売ることができます。長男:子太郎さんが適当な時期に信託財産となった自宅を売却し、そのお金で毎月の父郎さん(と梅子さん)の施設費を払っていくことができるす。父郎さんの健康状態に左右されなくなりますので、父郎さんが認知症になり判断能力がなくなっても、長男子太郎さんの判断により、子太郎さん一人で父郎さんの自宅を売却し、現金化することが出来ます。

 何故、こういうことが可能かというと、父郎さんが持っている父郎さんの自宅の所有権とは、管理権と受益権の2つから成り立っているからです。管理権は、不動産の管理・売却等が出来る権利で、受益権は経済的な利益を得る権利です。今回、受益権は父郎さんが持ち続け、管理権だけを子太郎さんに移すという考え方なので、自宅の売却資金は父郎さん(と梅子さん)の為に使っていくことができるのが、生前贈与とも違うところです。父郎さんは、自分が亡くなった後、財産を誰に渡すのかも、家族信託で決めることができます。 まずは、長男子太郎さんに渡し、その後子太郎さんの子供に渡すことも、決めておくことができます。

 老後の安心のためには、遺言書、後見制度、家族信託が3つの柱になるようです。どの制度を活用していくかは、各家庭により事情が異なるでしょうが、上手に組合せていくことにより、安心な老後を実現することが出来るようです。

 その後、遺言書、後見制度の実際の活用場面の話がありました。質疑応答に移り、金融機関に長年勤務されたSさんからも色々なアドバイスを頂き、皆さん待ったなしの老後の問題を少しは身近に感じたのではないでしょうか?

出席者は13名でした。

6・21講義中の松岡さんA.jpg
(講義中の松岡さん)

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(講義風景)

6・21講義スライドA.jpg
(講義スライド)

6・21(その3)契約で 家族に託す 老後なりA.jpg
(講義風景のパノラマ写真:ここをクリック
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2018年06月01日

eSRU)第13期第6講案内

 eシルクロード大学(eSRU)第13期第6講案内です。

日時:2018年6月21日(木) 18:00〜19:30
講師:特定行政書士 松岡京子氏
演題: 「家族信託とは〜財産を(守る)(活かす)(遺す)新しいかたち」
場所:ユビキタス協創広場U-cala
http://www.uchida.co.jp/company/showroom/canvas/sapporo/index.html
内容:長寿社会になり、喜ばしい反面、誰もが長生きリスク、認知症のリスクを抱える時代になってきました。家や土地等の資産や預貯金を活かしながら、自分のため、配偶者のため、または子供の為に使っていく方法として、家族信託が今注目されております。遺言書、後見制度も含め、老後の備えとしての家族信託について特定行政書士の松岡京子氏にお話を伺います。
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2018年05月24日

eSRU第13期第5講

 eシルクロード大学(eSRU)第13期第5講は
2018年5月17日(木) 18:00〜19:30、
講師に(株)ACTNOW代表取締役穴田ゆかさんをお迎えして、
「いつでも誰でも挑戦できる!〜クラウドファンディング実践事例〜」
の演題でお話を伺いました。
場所はいつものユビキタス協創広場U-calaでした。

 最初に、赤平市でお仕事をしておられて、札幌に移り現在の仕事に就かれた穴田さんの簡単な自己紹介がありました。ACTNOW社の親会社はクリプトン・フューチャ・メディア(株)で、同社の伊藤博之社長には以前eSRUでお話していただいた事があります。

 クラウドファンディングはネットを介しての資金集めで、ネットだとCloud(雲)かと思っていたらCrowd(群衆)であると教えられました。この多くの人から寄付や資金を募る方法は、インターネットの技術を脇に置くと、新しいものではなく、日本では鎌倉時代から行われて来た「勧進(かんじん)帳」や「無尽(むじん)」に通じるものです。

 世界的に見てもアメリカの自由の女神像の台座部分の建設資金はアメリカ国民の寄付によるもので、6か月で10万ドルが集まったといわれています。フランスのルーブル美術館のサモトラケのニケの修復と大階段の改修のために目標額を100万ユーロに設定して2015年現在6,700名から資金が提供されています。

 クラウドファンディングの仕組みはまず何かを成し遂げたい挑戦者(ACTOR)を応援する仕組みです。挑戦者自らが多くの人に資金の応援を要請するのは、手間や労力がかかるので、プロジェクトの内容をACTNOW社(クラウドファンディン会社)に投稿します。会社の審査通過後そのプロジェクトが会社のHPに掲載されます。このHPを見て共鳴者(AUDIENCE)からの資金支援や応援が会社を通して挑戦者に渡ります。資金等を受け取った挑戦者はプロジェクトの実行と並行して共鳴者にお返し(リターン)を贈ります。資金調達以外に販路開拓やプロジェクトのプロモーションもあります。

 クラウドファンディンの成功のコツとしては、集めたい金額と集められる金額は一致しない点を事前に理解し、募金金額設定を上手く設定する事があります。挑戦者のPRが資金集めに一番効果が大きいので、プロジェクトを公開したら挑戦者がPRに努力するのが成功への近道です。プロジェクトの内容が伝わりにくいものは資金集めの途中でも見せ方、伝え方を常に再検討する事です。

 成功の三分の一ルールというのがあります。プロジェクトの目標金額の最低1/3は自分の直接の知り合いから集めます。残りの金額の内1/3は自分の友人・知人の友達、さらに残りの1/3は新たらしい共鳴者です。

 クラウドファンディンの性格による種別分けの解説がありました。まず寄付型で商品・サービスの見返りの無い寄付型があります。購入型は金銭以外の作品・商品・サービスのリターンがあります。さらに株や事業の利益配分をリターンとする金融型があります。ACTNOW社は現在のところ金融型は扱っていません。クラウドファンディンの市場は拡大しており、国内で最も扱う資金の大きいのが金融型で、2016年で推定380億円超、続いて購入型の推定90億円超、寄付型の推定4億円で合計480億円弱です。これに対して国外では340億ドル超(2015年)で、桁が二桁ほど違っています。

 クラウドファンディンにおける資金の受け取り方は、目標金額に達した場合のみ支援金の受け取りとリターンの発送を行うAll or Nothing方式、目標金に達しなくてもプロジェクトを実行するAll in方式、目標金額を定めず災害時の募金のようなFree Gaol方式があります。ふるさと納税は公共性の高い寄附の性格が強い自治体のクラウドファンディとみなすこともできます。

 クラウドファンディンを対象と目的としては、個人なら夢の実現や目標への挑戦、企業であれば売上げの確保や顧客獲得、民間団体であればマーケティングやプロモーション、公共機関であれば地域の問題解決や社会的課題解決が考えられます。

 ACTNOW社が手掛けて来た具体的事例の紹介がありました。十勝を世界に発信するための短編映画製作、羅臼町での洋菓子つくりや道の駅の羅臼ブランド商品開発、天売島でのゴミ拾い活動、札幌市での演劇団体の舞台装置購入やお茶カフェ開業資金集め、身障者用スキー開発費用や遠征費用等々の紹介がありました。

 最後にクラウドファンディンにとってもっとも重要な要素は、プロジェクト実行者やプロジェクトに係る人、それを応援しようとする人が共感を持てるものである事だとの解説がありました。

 この講義報告書作成者でeSRUの世話人の現在進行中のプロジェクト「北海道各地のマンホールの、全球パノラマ写真集『爪句@マンホールのある風景』を出版したい」の紹介(ACTNOW社のHP(http://actnow.jp/))もあり、それに基づいた質疑応答も行われました。

 出席者は8名でした。

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(講義中の穴田さん)

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(ACTNOW社のHPの現在進行中の応募プロジェクト)

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(講義風景、ここをクリックするとパノラマ写真
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